ネット通販大手の楽天市場を模したサイトによる詐欺被害が報告されています。
それが「BarCoin」という通販サイトです。
本記事では「BarCoinによる詐欺の実態、被害に遭ってしまった場合の対処法」をまとめます。
なお、Barcoinの詐欺被害に遭ってしまった方は、弁護士による返金請求でお金を取り戻せる可能性があります。
お困りの方は、FDR法律事務所までお気軽にご相談ください。
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BarCoinとは

BarCoinとは、株式会社ニューライフが楽天市場の中で運営する通販サイトです。
最初は独自サイト
詐欺被害が報告されている「BarCoin」はもともと、詐欺グループが立ち上げた通販サイトです。
初めは独自のサイトで運営していたものの、同サイトは2020年頃に一時すべて閉鎖されました。
BarCoinは同一名の他通販サイトが新たにオープンして、すぐに消されてしまう現象が確認されています。
おそらく、詐欺グループが自分たちの所在を把握されないよう、使うサイトを頻繁に変えているのでしょう。
このため、当該サイトのURLを載せるのは難しいのが現状です。
2022年以降は「BarCoin」と「ニューライフ」
ところが、閉鎖から2年弱でBarCoinが復活します。
しかも、同年に起きたのは、それだけではありませんでした。
2022年頃から「ニューライフ」という名称の(詐欺)通販サイトでの被害が報告されています。
2022年以降は「BarCoin」と「ニューライフ」の二刀流になってしまったのです。
BarCoinでは雑貨や衣服・靴、日用品が販売され、ニューライフではテレビアームやアクセサリーが販売されています。
ニューライフについては「サイトのデザインが楽天市場に似ている」との報告がありますが、こちらも当該サイトがすぐに消されてしまうため、1つのサイトだけを開示するのは難しいのが現状です。
株式会社ニューライフは複数ある
株式会社ニューライフについては、グループ会社と思われる企業の情報がいくつか確認されています。
以下は株式会社ニューライフの所在地(一部抜粋)になります。
サイトURL | |
運営会社 | 合同会社トレーディング |
住所 | 東京都葛飾区西新小岩4丁目35番地17号 |
店舗運営責任者 | 中川恵理奈 |
メールアドレス | info@i-hozukien.com |
電話番号 | 03-3694-2445 |
サイトURL | https://www.emitbecome.xyz/ |
運営会社 | 株式会社 みたかつのり |
住所 | 神奈川県鎌倉市岩瀬1丁目1-30 |
店舗運営責任者 | 田川航辉 |
メールアドレス | N-Tahara@heroduck.online |
電話番号 | 03-6277-4370 |
サイトURL | https://www.bearfinance.top/ |
運営会社 | 株式会社 ささむらみつえ |
住所 | 福井県鯖江市水落町14-8-6 |
店舗運営責任者 | 木村有美 |
メールアドレス | wonderfi@defencedrip.tech |
電話番号 | 076-431-5057 |
それぞれの会社がグループ企業か否かは不明ですが、いずれのサイトもアクセスできなかったため、過去に詐欺に使われた可能性が高いと思われます。
BarCoinによる被害報告

BarCoinによる詐欺被害として、以下の報告が届いています。
被害報告1
BarCoinでデニム・トップス・指輪など6点、2万3000円分を購入したAさん。
入金したが、商品発送の連絡が来ずネット掲示板にその旨を書き込む。
その時点で詐欺を疑い、「返金される方法はないか」と書いたところ、掲示板上で同様の被害を見つけた。
被害報告2
ものづくりが好きで日曜大工を本格的に始めたいと考えたBさん。
BarCoinで電動工具セットと木材、計9万2000円分を購入。
木材は届いたが、湿気を大量に含んでおり、DIYに使える状態ではなかった。
このとき、運営にメールでクレームを伝えたが、返信されてきた日本語の文章がおかしかった。
同時に買った電動工具セットは発送の連絡後、2週間経っても届かず、Bさんは詐欺を確信したという。以降、相談先を探す。
被害報告3
BarCoinで有名家具ブランドのアンティーク商品を見つけたCさん。
ブランドの定価よりも約20万円安かったので、すぐに購入。Cさんの支払金額は税込み41万円。
アンティーク製品のため、運営より「発送まで時間がかかる」とメールがあった。
3ヵ月待ったが、いっこうに発送されず。
自身でBarCoinについて調べたところ、「詐欺サイトである」という書き込みを見つけ、相談機関へ。
Cさんは「ネット通販なので、定価よりも安く買えるものだと思った」と話している。
被害報告4
BarCoinでビンテージジーンズ4本、計23万円分を購入したDさん。
代金をネット銀行経由で振り込んだが2週間経っても発送の連絡が来ず。
購入完了メールに書かれていたサポートセンター宛てに問い合わせたが、メールも電話も繋がらずなかった。
このとき、Dさんは「詐欺に遭ったかも」と感じ、相談機関を探す。
被害報告5
楽天市場のとあるお店から書籍と日用品1万3000円分をまとめて購入したEさん。
Eさんがいつも使うお店ではなかったが、普段よりも2割程度安かったので、その日はそこで購入。
普段であれば、購入後「購入完了メール:が来るが、その日は何も届かなかった。
システムエラーかと思ったが、通常、翌日には発送されている商品が1週間経っても発送されず。
友人と調べたら、購入先が詐欺サイトの疑いが出てきた。
「被害額を取り戻せるのか……」と半信半疑ではあったが、何か手を打ちたくて警察署へ赴く。
BarCoinの詐欺手口

BarCoinによる詐欺は以下のような手口で展開されます。
通販サイトで購入させる
BarCoin詐欺の入口は、ネット通販サイトです。
通販サイトは「BarCoin名義のもの」と「楽天市場を模したもの」の2種類が確認されています。
支払いを促される
購入ボタンを押したら、通常の通販と同様に、支払画面に切り替わります。
詐欺行為のベースはあくまで通販です。
振り込め詐欺や副業詐欺のように入金を催促されることはありません。
商品未着、または粗悪品が届く
詐欺サイトで買った商品は手元にほとんど届きません。
事例のように一部の商品が届く場合もありますが、その多くが価格に見合わない粗悪品です。
連絡不能になる
最終的には購入先のお店と連絡が取れなくなります。
音信不通になるまでの期間はお店によってまちまちですが、早ければ購入から2日。
遅くとも購入から2週間程度で連絡が取れなくなっているケースが多く見受けられます。
これは、早めに連絡を取れば弁済されるわけではありません。詐欺グループの目的はお金を騙し取ることにあります。
それゆえ、連絡がついたとしても、詐欺グループは表向きの通販会社の顔を使って「早急に発送します」「適正に手続きします」と話し、会話を終わらせます。
そして、次からは音信不通になります。
詐欺通販サイトの特徴とその見分け方

サイトのデザインはいくらでも模倣できてしまうため、デザインのみでサイトを見分けるのは難しいと言わざるを得ません。
しかし、そんな中でも自分が訪れたサイトが「詐欺サイトか否か」を見極めるポイントがあります。
URL
見極めるポイントの1つ目がURLです。
楽天市場であれば、URLは以下の形になっています。
【楽天市場】
- https://www.rakuten.co.jp/〇〇〇〇/
必ずrakuten.co.jp/ が前に来ます。
これに対し、詐欺サイトのURLは以下のようになっています。
【詐欺サイト】
- https://dsylnkfi.equalwindows.shop/
- https://yokrx.ezjroejh.shop/
- https://xnzmq.knowncable.shop/
「https://」以降の規則性はありません。
以下に、楽天市場を模した詐欺サイトの一覧がありますので、参考にしてみてください。
楽天市場を模倣した詐欺サイト一覧(閉鎖済みのものを含む)
- https://xmztc.imlnpwld.shop/
- https://wmzfrip.plannedie.shop/
- https://lqxauj.enoughchild.shop/
- https://ownbiz.rightwindows.shop/
- https://zyqgho.improvingma.shop/
- https://vctlzms.northernmale.shop/
- https://blhdumk.plannedie.shop/
- https://byraep.rightwindows.shop/
- https://kiss.throughsome.shop/https://crnid.becominghtml.shop/
- https://extensions.cheap-cheap.sbs/
- https://fedusvi.wildlinks.shop/
確認メールが届かない/サイトの文章がおかしい
サイト上にメンテナンスの案内がないにも関わらず、購入から1時間以上経っても「購入完了メール」が届かない場合は、詐欺を疑っても良いでしょう。
また、この商品は「日本産です」「ご迅速ご丁寧に発送と梱包を心掛けております!」など読みにくい日本語がある場合は注意です。
国産であれば「日本産」と改めて書く必要はありません。
この場合、「国産」または「〇〇県産」と書いたほうが、商品価値を推察できるでしょう。
また「ご迅速ご丁寧に」など、私たちが普段使わない日本語は翻訳ツールで書かれた可能性があります。
後字脱字と見分けがつきにくいところですが、耳馴染みのない日本語も詐欺を見分けるヒントになります。
価格が極端に安い
定価よりも4割以上価格が安くなっているお店は、詐欺サイトの可能性があります。
公式ページでも値下がりが見受けられますが、値下がり幅は相場の3割程度です。
4割以上値下がりしていたり、値下がり期間が3ヵ月以上続いているサイトは、詐欺の温床になっている可能性が考えられます。
商品画像
詐欺サイトの多くは公式サイトの商品画像を使い回しています。
購入前に、複数のサイトを比較すると、詐欺サイトを見つけやすくなります。
BarCoinで詐欺に遭ってしまった場合の相談窓口

詐欺被害の相談窓口として以下の2つが有効です。
弁護士
通販詐欺の難しいところは、詐欺グループと連絡が取れなくなれなくなってしまうところです。
相談窓口としては消費者相談センターも有効ですが、相手と連絡が取れなくなった場合は、開示請求などの手続きが必要になります。
それらの手続きに精通しているのは弁護士です。
消費者相談センターに行くのも1つですが、それと合わせて弁護士にも話しを聞いてみることをおすすめします。
警察
弁護士と合わせて警察にも連絡しておきましょう。
被害の弁済とは直接関係しない場合が多いですが、被害届を出し、警察に情報提供をしておくことは、事件解決に繋がる可能性もあります。