Ellerston Capitalの名前を悪用した詐欺とは？偽サイトの見分け方や出金できないとの口コミ評判を解説

近年、SNS広告やメールを通じて「高利回りの投資案件」を謳う偽の投資サイトが増えています。その中で「Ellerston Capital（エラーストン・キャピタル）」という名前を騙った詐欺事例も確認されています。実在する投資運用会社や金融機関の名前を借りて、信頼性があるように装うのが典型的な手口です。

この記事では、Ellerston Capitalの基本情報と、なぜ詐欺グループに悪用されやすいのかを解説します。

Ellerston Capitalとは？なぜ詐欺に悪用されるのか

FXやバイナリーオプションの詐欺では、大手の取引所や金融機関を騙った偽サイトが利用されることがあります。これらのサイトは一見本物そっくりに作られており、ロゴやデザイン、さらには取引画面まで精巧に模倣されているため、投資初心者はもちろん、経験者でも見抜くのが困難です。

特に最近では、SNSやメッセージアプリを通じて「儲かる情報を教える」と誘導し、偽のサイトに登録させる手口が目立っています。入金後に出金できなくなる、サポートに連絡しても返答がないなど、典型的な詐欺の兆候が見られるケースも少なくありません。

今回取り上げるEllerston Capital（エラーストン・キャピタル）は利用者の多いサイトであり、そういった点において詐欺師に目をつけられたと考えられます。

本物の公式サイトと偽サイトを見分けるためには、ドメイン名やセキュリティ証明書、連絡先情報の確認など、いくつかのポイントを押さえる必要があります。被害に遭わないためには、少しでも違和感を覚えたら即座に利用を中止し、信頼できる情報源に相談することが大切です。

Ellerston Capital（エラーストン・キャピタル）とは？

Ellerston Capitalの基本情報は以下です。

URL	https://ellerstoncapital.com
運営会社	Ellerston Capital Limited
所在地	Level 11, 179 Elizabeth Street, Sydney NSW 2000, Australia
ライセンス	ABN（Australian Business Number）：34 110 397 674 AFSL No. 283 000
登録国・地域	オーストラリア・ニューサウスウェールズ州（NSW）、シドニー
メールアドレス	info@ellerstoncapital.com
電話番号	+61 2 9021 7701
代表者名	Ashok Jacob — Executive Chairman & Portfolio Manager

Ellerston Capital（エラーストン・キャピタル）は、オーストラリア・シドニーに拠点を置く正規の資産運用会社です。1997年に設立され、ヘッジファンドやプライベート・エクイティを含む幅広い投資戦略を展開しています。主な特徴は以下の通りです。

• 運営母体：James Packer（著名実業家）のファミリーオフィスから派生した投資運用会社
• 投資対象：株式市場を中心に、オルタナティブ投資、プライベートエクイティ

つまり、Ellerston Capital自体は合法的かつ実績ある運用会社です。

Ellerston Capitalが詐欺に使われやすい理由

近年、Ellerston Capitalのような実在する金融機関や投資会社の名称をかたった詐欺が多発しています。これは「なりすまし詐欺」の典型的なパターンで、以下の理由から悪用されやすいのです。

1. ブランドの信頼性が高い
   オーストラリアの有名投資会社であるため、名前を利用すれば投資家が安心しやすい。
2. 投資に関する知名度が低い
   日本の一般投資家にはあまり馴染みがなく、公式サイトや連絡先を見分けにくいため、偽サイトや偽メールを作っても気づかれにくい。
3. 海外企業を装うことで追跡を困難にする
   「海外の正規運用会社だから安心」と思わせつつ、詐欺グループがライセンスや住所を偽装することで発覚を遅らせる。
4. 典型的な詐欺の手口
   • 高利益を保証すると宣伝
   • 偽の取引所サイトや投資管理画面を提示
   • 出金時に「税金」「保証金」「手数料」名目で追加送金を要求

Ellerston Capitalの名を騙る詐欺サイトでよくある詐欺のパターン例

詐欺パターン	内容の特徴	被害の流れ
高利回りを謳う投資勧誘	SNS広告やDMで「短期間で高収益」「特別な案件」などと宣伝	少額入金で利益が出たように見せ、追加投資を要求
偽サイト・偽アプリの利用	正規のCook Pine Capitalと類似デザインのサイトやアプリを用意	ログインや入金画面はあるが、実際には出金できない
サポート窓口を装った詐欺	「出金には手数料や税金が必要」として追加送金を求める	支払い後も永遠に理由をつけて出金不可
身分証や個人情報の悪用	本人確認を装って免許証やパスポートの画像を送らせる	偽口座開設やローン契約に悪用されるリスク
再投資・救済を装う二次被害	「被害金を取り戻せる」「特別ファンドに移せば回収できる」と勧誘	さらに追加入金させられ、被害が拡大する

Ellerstonという非公式アプリによる詐欺被害に注意

近年、「Ellerston」という名称を掲げた非公式の投資アプリによる詐欺被害が報告されています。実在するオーストラリアの資産運用会社「Ellerston Capital」とは一切関係がないにもかかわらず、ブランド名を利用して投資家に安心感を与え、入金を促す手口です。

被害報告では、アプリ上で利益が出ているように表示されるものの、実際には出金できず、追加の「税金」や「手数料」を支払うよう要求されるケースが多く見られます。中には数百万円から一千万円以上の損失を被った例も確認されています。勧誘はSNSやLINEを通じて行われ、「少額で高リターン」などの甘い宣伝文句が特徴です。

公式の金融ライセンスや運営会社情報が確認できないアプリは極めて危険であり、利用は厳禁です。正規のEllerston Capitalは公式サイト以外で個人に投資勧誘を行うことはないため、こうしたアプリに騙されないよう注意が必要です。

Ellerston Capitalの詐欺や偽サイトの見分け方

Ellerston Capitalの名を騙る偽サイトは本物と非常によく似た外観をしており、見た目だけでは区別がつかない場合もあります。しかし、いくつかのポイントを確認することで、偽サイトを見抜くことが可能です。

Ellerston Capitalと偽サイトの比較

Ellerston Capitalは、オーストラリア証券投資委員会（ASIC）のライセンスを持つ正規の資産運用会社です。しかし、これを悪用した偽サイトが多数確認されており、公式サイトを装って投資家を騙すケースが増えています。偽サイトはデザインを本物に似せて安心感を与えつつ、実際には運営者情報やライセンスが存在しません。さらに、出金できないトラブルや追加の入金要求など、典型的な投資詐欺の被害が報告されています。下記の表は、公式サイトと偽サイトの主な違いを整理したものです。

項目	公式Ellerston Capital	偽サイトの特徴
公式URL	https://ellerstoncapital.com	不審なドメイン（例：.xyz、.top、偽装した類似ドメインなど）
運営会社	Ellerston Capital Limited	記載なし、もしくは架空の会社名
所在地	Level 11, 179 Elizabeth St, Sydney NSW 2000, Australia	不明、あるいは虚偽の海外住所
ライセンス	ASIC認可済み（AFSL No.283000）	金融ライセンスの記載がない、または虚偽の番号
登録国・地域	オーストラリア	不明確、詐欺グループによる隠蔽
メールアドレス	info@ellerstoncapital.com	フリーメール（Gmailなど）や未記載
電話番号	+61 2 9021 7701	記載なし、または使われていない番号
代表者名	Ashok Jacob（Executive Chairman）	担当者名を勝手に名乗る場合が多い
勧誘方法	正規の機関投資家向けサービス	SNS・LINE・不審な広告から誘導
出金手続き	通常の金融取引プロセス	出金不可、追加手数料や税金を要求される

Ellerston Capitalの偽サイト一覧

以下は、Ellerston Capitalを装った偽サイト（詐欺目的のフェイクドメイン）の代表例と特徴です。被害を防ぐためにも、URLや誘導手口には十分注意しましょう。

Ellerston-jp.com

URL	https://www.ellerston-jp.com
ドメイン名	Ellerston-jp.com
レジストラ	GoDaddy.com, LLC
登録日	2025年6月10日
登録国・地域	アメリカ（US）
登録者情報	Domains By Proxy, LLC による匿名化（Tempe, Arizona）

ドメインの信頼性に関して、ここから分かることは以下の通りです。

ellerston-jp.com は登録からまだ数か月しか経っておらず、投資関連サービスを名乗るには信頼性が著しく不足しています。通常、金融事業者や資産運用会社であれば 会社名・所在地・担当者情報・ライセンス番号 を明示し、WHOISでも法人情報が確認できます。しかし、このドメインは「Domains By Proxy」で匿名化されており、運営主体の実態を一切確認できません。

また、ドメイン名に「Ellerston」という実在の投資会社名を含め、日本語の「jp」を組み合わせることで、日本人投資家を狙った ブランドなりすまし型の詐欺サイト である可能性が極めて高いといえます。実際、詐欺グループは「公式サイト風のドメイン名」を取得して偽取引所や投資プラットフォームを作り、出金時に「税金」や「セキュリティ保証金」を名目に追加送金を要求する手口を多用しています。

さらに、ネームサーバーにCloudflareが設定されており、実際のサーバー所在地やIP情報を隠蔽する仕組みが導入されています。これは運営者の特定を困難にし、万一被害に遭った場合の追跡や資金回収をほぼ不可能にします。

結論として、ellerston-jp.com は「新規・匿名・ブランド偽装・実態不明」という危険要素をすべて備えた高リスクドメインであり、日本の投資家が利用すれば被害に直結する恐れが極めて高いサイトです。

Ellerston Capital偽サイト・偽アプリの詐欺の口コミや事例

Ellerston Capitalの偽サイト・偽アプリの詐欺の口コミや具体的な事例は、具体的に以下のような内容でした。

これらはすべて詐欺業者がよく使う手口であり、Ellerston Capitalの偽サイトのような怪しい取引所では特に多く報告されているものです。

それぞれ順に見ていきましょう。

アプリ上の残高は虚構―“見せ金”に惑わされないことが重要

投資詐欺に遭いました。
Ellerstonというアプリに知らない会社へ送金してしまいました。
1200万円送金してしまいました。試しに20万円引き出したところ知らない人からの送金でした。このお金は使うとまずいですか？アプリ上は約1560万円あります。このお金を引き出すことは可能でしょうか。また引き出せたとしても知らない人や会社からの送金だと自分が加害者になってしまいますか?それとも引き出せないでしょうか？

Yahoo!知恵袋

「Ellerston」アプリのような偽投資アプリでは、アプリ上に表示されている残高や利益はすべて虚偽で、実際に出金できることはありません。たとえ一時的に振り込まれたとしても、それは第三者資金を使った「見せ金」にすぎず、受け取った側がマネーロンダリングに巻き込まれるリスクさえあります。つまり“1560万円”という数字は幻想であり、利用を続ければさらに大きなトラブルに発展する危険性があります。

“日本法人連携”や“資産倍増計画”は信頼を装った典型的な罠

Ellerstonの日本法人と連携したとされる資産倍増計画に参加した方はいらっしゃいますか。
友人が参加したようですが、資金引き出し時にトラブルになっているらしく二重被害を恐れてどうすることもできなく困っているようです。
弁護士を紹介して調査をしているようですが、他になにか助言してあげられることはないでしょうか。
見ず知らずの人間に自分の資産を預けた本人が間違いなく警戒不足ではありますが、少しでも協力してあげたいと思っています。

Yahoo!知恵袋

「日本法人と連携」「資産倍増計画」といった表現は典型的な信頼偽装で、実態は全く存在しないケースがほとんどです。出金トラブルが発生している時点で詐欺の可能性が極めて高く、個人で解決しようとすると二次被害を招きかねません。弁護士や消費生活センターなど公的機関への相談を継続し、証拠を確保しながら冷静に対応することが最も安全な道です。