「インスタ広告のビフォーアフター画像に惹かれて購入したが、全く効果がない」
「LINEで『バストアップ博士』などの専門家を名乗る人物から、高額なコースを勧められた」
もし、あなたがこのような状況に心当たりがあるなら、それは「バストアップ詐欺」の被害に遭っている可能性があります。
この記事では、最新の詐欺手口の全貌から、医学的な真実、そして大切なお金を取り戻すための具体的な返金手順までを徹底解説します。
泣き寝入りする必要はありません。正しい知識と行動で、被害は回復できる可能性があります。
記事を読み進める前に、まずは現状を把握し、少しでも不安を感じる場合は専門家への相談が解決への近道です。
弁護士法人FDR法律事務所では無料相談を受け付けていますので、手遅れになる前に一度ご相談ください。

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バストアップ詐欺とは?被害が急増する背景と典型的な手口

「着るだけで2カップアップ」「飲むだけでAからFへ」といった甘い言葉に誘われ、高額なお金を支払ってしまった経験はありませんか? バストアップ詐欺とは、女性の身体的コンプレックスにつけ込み、医学的根拠の乏しい商品やサービスを高額で売りつける悪質な商法です。
近年、この種の詐欺被害は増加の一途をたどっています。その背景には、SNSの普及と個人の悩みにつけ込む巧妙なマーケティング手法があります。
ここでは、バストアップ詐欺の基本構造と、なぜ被害が後を絶たないのか、その典型的な手口について解説します。
バストアップ詐欺の典型的な手口と狙われやすい人の特徴
バストアップ詐欺には、いくつかの典型的なパターンが存在します。被害に遭いやすい人は、自分の体型に深い悩みを抱えており、手術は怖いけれど、手軽な方法なら試したいと考えている層です。
詐欺業者は以下のようなフローで消費者を追い込みます。
- 過激な広告
- 「絶対に大きくなる」「手術不要」といった誇大広告で興味を引く。
- モニター商法
- 「今だけ無料モニター募集中」と謳い、安価または無料で入り込ませる。
- 高額バックエンド
- 「モニター期間が終わったので正規料金になる」「効果を定着させるには高額なコースが必要」と数十万円単位の契約を迫る。
- 不安の煽り
- 「今やめると元に戻る」「将来垂れる」などと不安を煽り、解約を阻止する。
特に、真面目で人の話を信じやすい人や、誰にも相談できずに一人で悩みを抱えている女性がターゲットにされやすい傾向にあります。
豊胸クリーム・サプリの効果は医学的にほぼ期待できない理由
結論から申し上げますと、塗るだけ、あるいは飲むだけでバストのカップ数が劇的に増えるような商品は、医学的に存在しません。
バスト(乳房)は、主に乳腺組織と脂肪組織で構成されています。これらを大きくするためには、一般的に豊胸バッグの挿入や脂肪注入などの外科的な手術が必要です。
市販のクリームやサプリメントが謳う効果には、以下のような誤解が含まれています。
- クリーム
- 肌の保湿やハリを出す効果はあっても、脂肪細胞を増やす効果は認められていません。マッサージによる一時的なむくみの変化を「バストアップ」と誤認させているケースが大半です。
- サプリメント
- 女性ホルモンに似た作用をする成分(プエラリアなど)が含まれていることがありますが、これらは医薬品ではなく食品です。身体の組織を大きく作り変える効果は認められておらず、むしろホルモンバランスに影響するリスクが公的機関からも指摘されています。
『成分が浸透して脂肪になる』といった説明は、科学的根拠が確認されていない宣伝文句である点に注意が必要です。
SNS・通販でバストアップ詐欺が急増する理由
近年、インスタグラムやTikTokなどのSNS、そして通販サイトを中心にバストアップ詐欺が急増しているのには明確な理由があります。
- ターゲティング精度の向上
- SNSのアルゴリズムにより、バストや美容に興味があるユーザーへピンポイントで広告を表示できるため、コンプレックスを抱える層にリーチしやすい環境が整っています。
- 閉鎖的な空間への誘導
- 以前はWebサイトでの販売が主流でしたが、最近はLINEなどのクローズドな空間へ誘導する手口が増えています。第三者の目がない場所で、「あなただけに教える」という特別感を演出し、洗脳に近い状態で契約を迫ります。
- 画像の加工技術
- ビフォーアフター写真の加工が容易になり、偽の成功体験を視覚的に信じ込ませやすくなっています。
これらの要素が組み合わさり、ネットリテラシーが高いと思われる世代でも、コンプレックスを刺激されることで冷静な判断力を失い、被害に遭うケースが増えています。
インスタのバストアップ詐欺がLINE勧誘へ発展する最新の手口

現在、被害相談の多くが「インスタグラムの広告からLINEに登録し、そこで高額商品を勧められた」というケースです。
この手口は、最初の広告で興味を引き、LINEで距離を縮め、最後に高額商品へ誘導するという段階的な囲い込みが特徴です。ユーザーの警戒心が薄れた頃を見計らって勧誘を強めていくため、気づいた時には断りづらくなってしまうことがあります。
一連の流れは以下の5つのステップで構成されています。
- ステップ①:加工画像によるインスタ広告での集客
- ステップ②:LINE追加への誘導
- ステップ③:LINE上での個別アプローチ
- ステップ④:クローズド空間での囲い込み
- ステップ⑤:架空の権威による高額商品の販売
それぞれの段階でどのような心理操作が行われているのか、詳細を見ていきましょう。
ステップ①加工されたA→Fカップビフォーアフターのインスタ広告で興味を引く
入り口となるのは、インスタグラムのストーリーやフィードに流れてくる魅力的な広告です。
そこでは、「AカップからFカップへ劇的変化!」「寝ている間に育乳」といったキャッチコピーと共に、目を疑うようなビフォーアフター画像が使用されています。
しかし、これらの画像のほとんどは巧みに加工されたものか、全くの別人の写真を転用したものです。
- 角度詐欺
- 前かがみになって谷間を作った写真と、直立した写真を比較する。
- 下着の補正力
- 補正下着を着用した状態を「素肌の効果」として見せる。
- 画像編集
- Photoshopなどのアプリで不自然にバスト部分だけを拡大する。
視覚的なインパクトで「私もこうなれるかもしれない」という淡い期待を抱かせ、詳細ページへとクリックさせるのが最初の罠です。
ステップ②:典型的なメッセージでライン追加を促す
広告をクリックすると、ランディングページ(LP)に飛びますが、そこですぐに商品を販売することは少なくなっています。 代わりに、「詳細はLINEで」「バストアップ診断を無料で受ける」「先生に直接相談する」といった名目で、LINE公式アカウントへの友だち追加を強く促されます。
ここでの狙いは、「顧客リストの獲得」と「心理的ハードルの低下」です。
いきなり数万円の商品を買うのは躊躇しますが、「LINE追加だけなら無料だし、損はない」とユーザーに思わせることで、個人的な連絡手段を確保します。この時点で、詐欺グループのカモリストに載ってしまうことになります。
ステップ③:LINE上で限定オファー・個別指導で洗脳する
LINEを追加すると、すぐに自動応答メッセージや、担当者を名乗る人物からのメッセージが届きます。 ここでは、親身になって悩みを聞くふりをしながら、徐々に商品の購入意欲を高めていきます。
- 共感
- 「私も昔はAカップで悩んでいました」と共感を示し、信頼関係(ラポール)を築く。
- 限定性
- 「LINE登録者限定の特別価格です」「残り3名様のみモニター価格で提供できます」と焦燥感を煽る。
- 個別指導の演出
- 「あなたの体質なら、このコースが最適です」と、パーソナライズされた提案を装う。
毎日のように届くメッセージによって、「この人は私の悩みを解決してくれるパートナーだ」と錯覚させられます。
ステップ④:クローズド空間での洗脳・囲い込みを行う
LINEでのやり取りは、外部からは見えないクローズドな空間です。 Google検索やSNSの口コミといった客観的な情報からユーザーを遠ざけ、詐欺業者の提供する情報だけが真実だと思い込ませる囲い込みが行われます。
「ネット上の批判は、効果が出なかった人が書いた嘘です」「ライバル会社による妨害です」などと事前に釘を刺すことで、被害者が外部の情報に触れても信じないようにコントロールします。
この段階になると、被害者は洗脳に近い状態に陥り、家族や友人の忠告さえ耳に入らなくなることがあります。
ステップ⑤:架空の専門家が登場し権威付けして高額商材へ誘導する
クロージングの段階でよく使われるのが、「バストアップ博士」「〇〇先生」「開発者の〇〇医師」といった架空の専門家の存在です。
「バストアップ博士が監修した特別なプログラム」「先生が直接指導するLINEサポート付き」といった謳い文句で、商品に権威性を持たせます。
特に「バストアップ博士 詐欺」「バストアップ line 先生」といったキーワードで検索されるケースが多いのは、こうした架空の権威に騙されたユーザーが多いためです。
実際には医師免許を持たない素人や、アルバイトがマニュアル通りに返信しているケースがほとんどですが、「先生」という肩書きに弱い日本人の心理を巧みに利用し、数十万円のサプリや数万円のマニュアルを購入させます。
医学的根拠のないバストアップ商品の嘘と健康被害のリスク

バストアップ詐欺の最大の問題点は、単にお金を失うだけでなく、健康を害するリスクが高いことです。
「食品だから安全」「自然由来成分だから安心」という宣伝文句を信じてはいけません。実際に、国民生活センターや医療機関には、バストアップ商品を摂取したことによる健康被害の報告が多数寄せられています。
医学的な視点からバストアップ商品の嘘と、潜んでいる危険性は以下の通りです。
以下で、各項目を詳しく解説します。
サプリ・クリームでカップ数が増えることに医学的な根拠はない
改めて強調しますが、サプリメントやクリームの使用だけで、バストのカップ数が永続的に増えるという医学的根拠は存在しません。
もし仮に、飲むだけで胸が大きくなる薬があれば、それは重大な副作用を伴う未承認医薬品に該当する可能性が高いです。 市販されているバストアップサプリの多くは、単なるビタミン剤や、効果の根拠が乏しいハーブの抽出物に過ぎません。
「脂肪が移動する」「乳腺が発達する」といった説明も、生理学的にあり得ない現象です。一時的なハリやむくみを効果と勘違いしているに過ぎず、使用をやめれば元に戻るか、あるいは最初から何の変化もありません。
プエラリア・ミリフィカの副作用は日本医師会も注意喚起している
バストアップ系サプリの中でも特に「プエラリア・ミリフィカ」という成分には最大限の注意が必要です。
この成分は植物性エストロゲンを含んでおり、女性ホルモンに似た作用を持つとされていますが、その作用は非常に強力で、身体への負担が大きいことが分かっています。
日本医師会や厚生労働省、国民生活センターといった公的機関でも、プエラリア・ミリフィカを含む健康食品に関して、消化器症状や皮膚症状、月経不順などの健康被害報告に基づく注意喚起が行われています。
詳しくは、日本医師会が公開しているプエラリア・ミリフィカ関連の情報も併せて確認しておくと安心です。
ホルモンバランスは非常に繊細なものです。外部から不適切な形でホルモン様物質を摂取することは、身体のリズムを破壊する行為に他なりません。
月経異常・不正出血が出ても「好転反応」と誤魔化される
さらに悪質なのは、副作用が出た際の業者の対応です。 サプリを飲んで「生理が止まった」「不正出血が続く」「吐き気がする」といった症状を訴えても、業者は以下のように説明して使用を継続させようとします。
- 「それは好転反応です」
- 「身体が良い方向に変わろうとしている証拠です」
- 「毒素が出ているので、飲み続ければ治ります」
これらは全て真っ赤な嘘です。 医学的に、健康食品で「好転反応」が起こることは認められていません。
これらは単なる副作用であり、身体からのSOSサインです。 効かないだけでは済まない身体的・精神的ダメージを負う前に、体調に異変を感じたら直ちに使用を中止し、医師の診察を受ける必要があります。
てんちむ騒動に見る「バストアップ広告トラブル」の本質

バストアップ詐欺を語る上で避けて通れないのが、人気YouTuberてんちむ氏による「モテフィット」などのバストアップ関連商品の紹介と、それに伴う炎上・返金騒動です。
この事件は、インフルエンサーマーケティングの闇と、消費者が陥りやすい心理的な罠を浮き彫りにしました。
なぜこの騒動が「詐欺」と呼ばれ、大きな社会問題となったのか。その背景を知ることは、今後の自衛策として非常に重要です。
『てんちむ バストアップ 詐欺』と検索されるようになった背景と問題点
事の発端は、てんちむ氏が「サプリやブラの使用など自身の努力でバストアップに成功した」として商品を宣伝していたにもかかわらず、実際には過去に豊胸手術を受けていた事実を隠していたことが発覚した点にあります。
- 虚偽のストーリー
- 豊胸手術の効果であるにもかかわらず、「この商品のおかげで胸が大きくなった」と誤認させるストーリーで商品を販売した。
- 消費者の誤認
- ファンや視聴者は「てんちむのようになれる」と信じて商品を購入したが、その前提が根底から覆された。
法律的に見ても、商品の効果効能について著しく事実と異なる表示をすることは、景品表示法違反(優良誤認)に当たる可能性が高い行為です。この一件は、個人の倫理観の問題を超えて、広告業界全体の問題として注目されました。
インフルエンサー広告を鵜呑みにすると誤認リスクが高まる理由
この騒動から学ぶべき教訓は、インフルエンサーの発言は必ずしも真実ではないということです。 インフルエンサーは、企業から報酬を受け取って商品を紹介する「広告塔」の役割を果たしています。
- ビジネスとしての推奨
- 彼らが「本当に良い」と言っている商品でも、その裏には高額な広告費(PR案件)が存在している場合が多々あります。
- 専門知識の欠如
- インフルエンサーは美容のプロであっても、医療の専門家ではありません。彼ら自身もメーカーの説明を鵜呑みにしている可能性があります。
- ステマ規制
- 広告であることを隠して宣伝するステルスマーケティングは令和5年10月1日から景品表示法違反となりましたが、依然として見極めが困難なケースも存在します。
「憧れのあの人が使っているから」という理由だけで購入を決めるのは、非常にリスクが高い行為です。
ファン心理やコンプレックスにつけ込むバストアップ商材の構造
バストアップ商材のマーケティングは、ファンの憧れとコンプレックスを巧みに利用します。
- 「私と同じコンプレックスを持っていた」という共感
- 「努力すれば変われる」という希望
- 「今なら間に合う」という焦り
てんちむ氏のケースでも、彼女の過去の努力やキャラクターに共感していたファンほど、裏切られた時のショックは大きく、被害感情が強くなりました。
詐欺業者は、商材そのものの価値よりも、こうした感情を売っていると言っても過言ではありません。感情で物を買わせようとする手口には、常に警戒が必要です。
バストアップ詐欺の返金対応など過去の事例から見える注意点と自己防衛策
てんちむ氏の騒動では、最終的に大規模な返金対応が行われました。しかし、これは販売者が公人であり、社会的信用を守るために対応せざるを得なかったという特殊な例でもあります。
一般的な無名の詐欺業者の場合、以下のような対応になることがほとんどです。
- サイトを閉鎖して連絡が取れなくなる
- 「効果には個人差がある」の一点張りで返金を拒否する
- 返金に応じる姿勢を見せつつ、手続きを遅延させる
有名なインフルエンサーが関わっているからといって、必ずしも返金が保証されるわけではありません。
「返金保証付き」と書かれていても、その条件が極めて厳しく設定されている(例:診断書の提出必須など)ことが多いため、購入前の契約内容確認が自己防衛の第一歩となります。
自分のケースがバストアップ詐欺に当たるか判定するチェックリスト

「これって詐欺かも?」と不安に思っている方のために、詐欺の可能性が高いケースを判定するチェックリストを作成しました。
- 広告に不自然な誇張表現や加工画像が使われていなかったか
- 契約内容・料金体系に曖昧な部分や説明不足がなかったか
- 定期購入の条件が小さな文字や別ページに隠されていなかったか
- LINEやインスタのやり取りを証拠として確保できているか
該当する項目が多いほど、悪質な業者によるバストアップ詐欺である可能性が高まります。
広告に不自然な誇張表現や加工画像が使われていなかったか
まず確認すべきは、入り口となった広告の表現です。 薬機法や景品表示法など日本の法律では、化粧品や健康食品の効果としてバストアップ(身体の構造機能を変えること)を謳うことは禁止されています。
- 明らかにバストのサイズが変わっている画像
- 「脂肪が増える」「乳腺が育つ」という表現
これらが広告に含まれていた場合、その時点で違法な広告であり、詐欺的な商品である可能性が極めて高いです。
実際に消費者庁は、株式会社アクガレージ及びアシスト株式会社に対する景品表示法に基づく措置命令など、根拠のないバストアップ効果を謳った広告に対して厳しく処分を行っています。
契約内容・料金体系に曖昧な部分や説明不足がなかったか
購入時の説明と、実際の請求内容に食い違いはありませんか?
- 「初回500円」と大きく表示されていたが、実は数万円のコース契約だった
- 「トータルでいくらかかるのか」が明確に説明されなかった
- 解約しようとしたら「違約金」を請求された。
優良な業者は、料金体系や契約期間について明確に説明します。曖昧なまま契約を迫る業者は信用できません。
定期購入の条件が小さな文字や別ページに隠されていなかったか
通販トラブルで最も多いのが定期購入(サブスクリプション)の罠です。
「初回実質無料」という大きな文字の近くや、ページの一番下に、極めて小さな文字で以下のような条件が書かれていませんでしたか?
- 「※最低4回(4ヶ月)の継続がお申し込みの条件です」
- 「※総額〇〇円のお支払いが必要です」
- 「※2回目以降は正規料金〇〇円になります」
改正特定商取引法により、こうした条件を分かりにくく表示することは規制されていますが、依然として悪質な表示(ダークパターン)を行う業者は存在します。
国民生活センターも「お試し」のつもりが定期購入だったというトラブルの相談急増について注意喚起を行っており、契約前の入念な確認が必要です。
LINEやインスタのやり取りを証拠として確保できているか
もし、詐欺の疑いがある場合、業者とのやり取りは全て重要な証拠になります。
- インスタグラムの広告のスクリーンショット
- LINEでの勧誘メッセージの履歴
- 購入完了メールや会員ページの画面
- 電話での会話内容(録音やメモ)
業者は都合が悪くなると、LINEのアカウントを削除したり、Webサイトを閉鎖したりして証拠隠滅を図ります。 今のうちに、全てのやり取りをスクリーンショットなどで保存しておくことを強くお勧めします。
バストアップ詐欺に遭ったときに返金の可能性を最大化する方法

「騙されたかもしれない」と気づいた時、最も重要なのはスピードです。
時間が経てば経つほど、業者は姿をくらませ、返金の難易度は上がってしまいます。ここでは、被害金を取り戻すために今すぐ取るべき行動をステップごとに解説します。
返金の可能性を高めるための基本戦略は以下の通りです。
- 返金率を下げないために最優先で支払いを止める
- 返金交渉の土台になる証拠を確実に残す
- 事業者につながらないときは返金の道を閉ざさない行動をとる(188の活用)
- クーリング・オフや中途解約を使って返金の可能性を広げる
- 解約できないと言われても返金の主張を残すために内容証明郵便を送る
- クレジットカードの支払停止の抗弁権で返金のチャンスを確保する
- 健康被害がある場合は返金だけでなく安全確保のため医療相談も並行する
以下で、詳しく解説します。
返金率を下げないために最優先で支払いを止める
まず最初に行うべきは、出金を止めることです。 定期購入で次回の発送が迫っている場合や、クレジットカードでの自動引き落としが設定されている場合は、直ちに行動してください。
- 業者に解約・休止の連絡を入れる(証拠としてメールやフォーム、LINEで行う)
- クレジットカード会社に連絡し、事情を話して引き落としの停止を相談する
「解約料がかかる」と脅されても、詐欺的な契約であれば支払う必要がないケースも多々あります。まずは支払いをストップさせましょう。
返金交渉の土台になる証拠を確実に残す
交渉を有利に進めるためには、「業者が嘘をついていた」「違法な勧誘をしていた」という証拠が不可欠です。
- 広告のスクショ
- 「絶対に大きくなる」と書かれた広告画像。
- LINEの履歴
- 「今契約しないと損」といった強引な勧誘や、「好転反応だから大丈夫」といった虚偽説明のログ。
- 商品画像
- 届いた商品や明細書。
- 診断書
- 健康被害が出た場合は、医師の診断書。
これらの証拠が揃っているほど、国民生活センターや弁護士が動きやすくなり、クレジットカード会社へのチャージバック申請も通りやすくなります。
事業者につながらないときは返金の道を閉ざさない行動をとる(188の活用)
業者に電話をかけても繋がらない、LINEをブロックされたといった場合は、すぐに公的機関を頼りましょう。
消費者ホットライン「188(いやや)」に電話をかけると、最寄りの消費生活センターや国民生活センターの相談窓口に繋がります。
専門の相談員が、過去の同種事例に基づいたアドバイスや、業者への仲介を行ってくれる場合があります。公的機関が介入したという事実は、業者へのプレッシャーになります。
クーリング・オフや中途解約を使って返金の可能性を広げる
契約の形態によっては、クーリング・オフ制度が利用できる可能性があります。
- 電話勧誘販売・連鎖販売取引(マルチ商法)など
- LINE通話で勧誘された場合や、エステ契約などはクーリング・オフの対象になることがあります。契約書面を受け取ってから一定期間内(8日間または20日間)であれば、無条件で契約解除が可能です。
- 通信販売
- 原則としてクーリング・オフ制度はありませんが、返品特約の表示がない場合は、商品到着後8日以内であれば送料負担で返品可能です。また、「いつでも解約可能」と誤認させる表示があった場合は、取消が認められるケースがあります。
解約できないと言われても返金の主張を残すために内容証明郵便を送る
電話やメールで解約を拒否された場合、内容証明郵便を送付することが有効です。 内容証明郵便とは、「いつ、誰が、誰に、どのような内容の文書を送ったか」を郵便局が証明してくれるサービスです。
- 業者の住所宛に「契約の取消と返金」を求める通知を送る
- 「本通知到達後〇日以内に返金がない場合は法的措置をとる」と記載する
これにより、こちらの本気度を伝えるとともに、「解約を申し出た」という確定的な証拠を残すことができます。
クレジットカードの支払停止の抗弁権で返金のチャンスを確保する
クレジットカードで分割払いやリボ払いを利用している場合、「支払停止の抗弁権」を行使できる可能性があります。
これは、販売業者との間に詐欺、商品が届かない、商品に欠陥があるなどのトラブルがある場合、カード会社への支払いを一時的にストップできる権利です。
- カード会社に連絡し、「抗弁書」を提出する
- 調査期間中は支払いが保留される
これにより、カード会社が加盟店(業者)に対して調査を行い、詐欺認定されれば請求が取り消される(チャージバック)可能性があります。
専門家に依頼したほうが返金見込みが高いケースと費用の目安
自分で交渉するのが難しい場合や、被害額が大きい場合は、弁護士や司法書士への依頼を検討しましょう。
- 被害額
- おおむね10万円〜15万円以上の場合、専門家費用を払っても手元にお金が戻る可能性があります。
- ケース
- 業者が「詐欺」であることを認めない、連絡が取れない、健康被害がある場合。
- 費用
- 着手金(0〜5万円程度)+成功報酬(回収額の20%〜40%程度)が一般的です。
健康被害がある場合は返金だけでなく安全確保のため医療相談も並行する
返金交渉も大切ですが、何よりも優先すべきはあなたの健康です。
サプリメントを飲んで体調が悪い、クリームで皮膚がかぶれたといった症状がある場合は、直ちに医療機関を受診してください。
医師に「この商品を使い始めてから症状が出た」と伝え、カルテに記録してもらうことが重要です。これが後々、業者に対して治療費や慰謝料を請求する際の強力な証拠となります。
バストアップ詐欺の相談先と法律事務所に依頼した場合に期待できること

詐欺被害に遭った際、どこに相談すれば良いか迷う方も多いでしょう。
大きく分けて、公的機関(消費生活センター)と法律の専門家(弁護士・司法書士)の2つの選択肢があります。それぞれの特徴と、どのようなケースでどちらを選ぶべきかを解説します。
公的機関(消費生活センターなど)に相談した場合に得られる支援と限界
消費生活センターは、無料で相談できる身近な窓口です。
- メリット
- 無料で相談できる。類似の被害情報を教えてもらえる。業者への連絡(あっせん)をしてくれる場合がある。
- 限界
- 業者への強制力がない。業者が「支払わない」と居直った場合、それ以上踏み込めない。返金の交渉代理人にはなれない。
「まずは話を聞いてほしい」「自分で交渉するためのアドバイスが欲しい」という段階では非常に役立ちますが、確実にお金を取り戻したい場合には限界があることも理解しておきましょう。
弁護士や司法書士など専門家に相談すべきケースの判断基準
以下のような状況であれば、法律の専門家へ依頼することをお勧めします。
- 被害金額が10万円を超えている
- 業者と直接話すのが精神的に辛い、怖い
- 消費生活センターに相談したが、解決しなかった
- クレジットカード会社への抗弁書作成などを一任したい
- 徹底的に戦って全額返金を勝ち取りたい
特に、詐欺案件に強い法律事務所であれば、業者の手口を熟知しており、スピーディーな解決が期待できます。
法律事務所に依頼した場合に期待できる交渉内容と返金の可能性
弁護士や司法書士が代理人となると、業者の対応は一変します。
- 受任通知の送付
- 弁護士名義で通知を送るだけで、業者が観念して返金に応じることがある。
- 法的根拠に基づく請求
- 詐欺取消、不実告知、消費者契約法違反など、法律を駆使して返金を迫る。
- 口座凍結
- 悪質な場合、業者の銀行口座を凍結させる手続きをとることも可能。
個人では無視されていた要求も、専門家が出てくることで裁判沙汰になるリスクを恐れ、業者が返金に応じる確率は格段に上がります。
相談前にそろえておくとスムーズに進む情報・資料
無料相談を有効活用するために、以下の情報を整理しておきましょう。
- 時系列
- いつ、どこで広告を見て、いつ契約し、いつ商品が届いたか。
- 業者情報
- 会社名、住所、電話番号、代表者名(分かる範囲で)。
- 被害金額
- 支払った総額と、支払い方法(カード、振込など)。
- 証拠資料
- スクリーンショット、メール、契約書、商品の写真など。
恥ずかしさや自己責任感で相談を迷う必要がない理由
「バストアップ詐欺に引っかかったなんて恥ずかしい」「自分が馬鹿だった」と自分を責めて、相談を躊躇する方が多くいらっしゃいます。 しかし、恥じる必要は全くありません。
プロの詐欺師は、人間の心理を研究し尽くした上で、騙すためのシナリオを作り上げています。
騙されたあなたが悪いのではなく、人の弱みにつけ込む業者が100%悪いのです。 法律事務所は守秘義務を厳守します。あなたのプライバシーを守りながら解決へ導きますので、安心して相談してください。

\ 返金請求の可能性をお伝えします! /
※LINEで簡単にご相談いただけます
悪質なバストアップ詐欺サイトの見分け方・再発防止チェックリスト

一度被害に遭うと、カモリスト(名簿)が出回り、別の詐欺業者からターゲットにされる二次被害のリスクもあります。
今後、同様の詐欺に遭わないために、悪質なサイトや広告を見分けるポイントを押さえておきましょう。
- 特商法表記の住所・電話番号が不自然ではないか確認する
- 「必ず」「絶対」「100%」など誇大表現が使われていないか見直す
- ビフォーアフター画像が他サイトの転用でないか逆検索でチェックする
- インスタやLINEで怪しさを早期に見抜くための基礎リテラシーを身につける
- コンプレックスにつけ込む誘導に乗っていないか自分の判断基準を点検する
以下で詳しく解説します。
特商法表記の住所・電話番号が不自然ではないか確認する
法律(特定商取引法)により、販売サイトには必ず「事業者名」「住所」「電話番号」を記載する義務があります。
- 住所
- Googleマップで検索してみる。レンタルオフィスや普通のアパート、あるいは存在しない住所ではないか。
- 電話番号
- 携帯電話番号(090など)のみの記載ではないか。電話をかけても繋がらない、あるいは常に留守電ではないか。
- 海外法人
- 運営元が海外(香港やベトナムなど)になっている場合、日本の法律が及びにくく、返金請求が困難になるため避けるべきです。
「必ず」「絶対」「100%」など誇大表現が使われていないか見直す
美容や健康の分野で「絶対」はあり得ません。
「必ずサイズアップ」「100%脂肪が増える」「永久保証」といった断定的な言葉を使っている時点で、その業者はコンプライアンス(法令遵守)の意識がない、つまり詐欺業者である可能性が高いです。
ビフォーアフター画像が他サイトの転用でないか逆検索でチェックする
Google画像検索などの機能を使って、広告に使われている画像を検索してみてください。
- 全く関係のない美容外科の症例写真が使われている
- 海外のモデルの写真が勝手に使われている
- 複数の異なるバストアップ商材で同じ写真が使い回されている
こうした事実が発覚すれば、その広告は信用に値しません。
インスタやLINEで怪しさを早期に見抜くための基礎リテラシーを身につける
- SNSの広告審査は完璧ではない:
- インスタに広告が出ているからといって、安全な商品とは限りません。
- LINEへの誘導は警戒
- 公式サイトで情報を公開せず、すぐにLINEへ誘導したがる業者は「やましいことがある」と考えましょう。
- ランキングサイトの罠
- 「バストアップサプリランキング1位」といったサイトの多くは、アフィリエイト報酬目当ての自作自演サイトです。
コンプレックスにつけ込む誘導に乗っていないか自分の判断基準を点検する
最後に、商品を購入する前の自分の心の状態をチェックしましょう。
「深夜にスマホを見ていて、衝動的に欲しくなった」「彼氏に胸のことを言われて落ち込んでいた」など、感情が揺れ動いている時は判断力が鈍ります。
「本当に必要なものか?」「この価格に見合う価値があるか?」 一度スマホを置いて、一晩寝てから冷静に考える習慣をつけるだけで、多くの詐欺被害は防げます。
バストアップ詐欺は早い行動でお金・健康・心を守れる

バストアップ詐欺は、女性の「きれいになりたい」という純粋な気持ちを踏みにじる許しがたい犯罪です。 この記事を読んでいるあなたは、少なからず不安や後悔の念を抱いているかもしれません。
しかし、諦めるのはまだ早いです。 バストアップ詐欺は、正しい手順で対応すれば、返金される可能性が十分にあります。
- 一人で抱え込まず、専門家と一緒に状況整理をすることが大切
- 早期の行動が返金率を大きく左右する
- お金を取り戻すことは、次の被害者を減らすことにも繋がる
「自分さえ我慢すればいい」と思わないでください。 弁護士法人FDR法律事務所では、バストアップ詐欺をはじめとする消費者トラブルの無料相談を受け付けています。
あなたのケースで返金が可能か、どのような手続きが必要か、具体的にアドバイスさせていただきます。
あなたの勇気ある一歩を、私たちが全力でサポートします。

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