「スマホ一つで簡単に稼げる」「未経験から月収100万円」。そんな魅力的な言葉に惹かれ、AGODAの開業に興味を持ったものの、「これって本当に安全なの?」「もしかして詐欺じゃないか?」と一歩踏み出せずにいませんか。
その直感は非常に重要です。残念ながら、ネットでの店舗開業の夢に付け込む悪質な詐欺は数多く存在し、多額の金銭をだまし取られる被害が後を絶ちません。
特にAGODAの名前を騙ったサイトは多く、偽サイトによる詐欺が多発しています。
この記事では、AGODAを悪用した詐欺について、その具体的な手口から、危険な業者を即座に見抜くためのチェックリスト、そして万が一被害に遭ってしまった場合の返金請求方法まで、網羅的に解説します。

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AGODAとは?なぜ詐欺に悪用されるのか

AGODA偽サイトによる詐欺は、言葉巧みに被害者を誘導し、様々な名目で金銭をだまし取る犯罪です。特に、在庫を持たずに商品を販売できる仕組みが悪用されるケースが目立ちます。
詐欺師は、一見すると非常に魅力的なビジネスモデルを提示してきますが、その裏には巧妙に仕組まれた罠が隠されています。具体的には、以下のような手口で被害者を追い込んでいきます。
AGODAとは?

URL | https://www.agoda.com |
---|---|
運営会社 | Agoda Company Pte. Ltd.(ブッキング・ホールディングス傘下) |
所在地 | 30 Cecil Street, Prudential Tower #19-08, Singapore 049712 |
ライセンス | 旅行業ライセンスはシンガポール当局(Singapore Tourism Board)に登録済み |
登録国・地域 | シンガポール |
メールアドレス | 公開の代表メールアドレスはなし(公式サイトの問い合わせフォーム経由) |
電話番号 | 不明 |
代表者名 | John Wroughton Brown(CEO) |
AGODA(アゴダ)は、世界的に展開しているオンライン宿泊予約プラットフォームの一つです。本社はシンガポールにあり、ホテルやゲストハウス、バケーションレンタルなどの宿泊施設をインターネット上で検索・予約できるサービスを提供しています。日本国内でも利用者は多く、楽天トラベルやBooking.comと並んで認知度の高い旅行予約サイトとして知られています。
利便性や割引キャンペーンの多さが魅力で、公式サイトやアプリを通じて簡単に予約・決済が可能です。しかし、その知名度の高さが逆に「なりすまし詐欺」や「偽サイト」に悪用されるケースが後を絶ちません。
AGODAが詐欺に使われやすい理由
AGODAが詐欺の標的になりやすい理由はいくつかあります。
1. 世界的に有名なブランド
AGODAは旅行者にとって馴染みのあるブランドであり、正規サイトを装えば「本物だ」と信じ込ませやすい特徴があります。利用経験がある人も多く、警戒心が薄くなるのです。
2. 公式サイトのデザイン模倣が容易
宿泊予約サイトは、検索フォームやホテル一覧のレイアウトがある程度決まっています。そのため、詐欺グループがHTMLテンプレートをコピーするだけで、本物そっくりの偽サイトを作れてしまいます。
3. 前払い・クレジット決済を利用する仕組み
AGODAは予約時に前払いが一般的です。この決済フローを悪用し、偽サイトや偽アプリにカード情報を入力させ、金銭や個人情報を盗み取るケースが多発しています。
4. 広告やSNSから誘導しやすい
「AGODAの特別割引」「70%オフ」などの広告をSNSに出すことで、利用者を偽サイトへ誘導できます。実際には存在しないホテルや宿泊プランを掲載し、決済させる詐欺のパターンが目立ちます。
よくある詐欺のパターン例
詐欺パターン | 手口の内容 | 被害例 |
---|---|---|
偽サイトによる予約詐欺 | 正規のAGODAそっくりに作られた偽サイトで予約・決済させる。実際には予約が成立せず、入金後に連絡が途絶える。 | 「予約確認メールが来たのにホテルに行ったら予約が存在しなかった」 |
フィッシングメール | 「AGODAからのお知らせ」と称してメールを送り、ログイン情報やクレジットカード情報を入力させる。 | 個人情報・カード情報を盗まれ不正利用される。 |
SNS広告やメッセージ誘導 | FacebookやInstagramなどに「AGODA特別割引70%オフ」といった広告を掲載し、偽サイトに誘導。 | 激安プランを予約したつもりが、架空のホテルで返金不可。 |
偽カスタマーサポート | 「予約トラブルの対応窓口」と名乗り、電話やLINEで連絡させる。返金名目で送金を要求。 | 「返金手続きには保証金が必要」と言われ、さらに追加送金を要求される。 |
偽アプリ配布 | 正規アプリに似せた不正アプリを配布し、ログイン情報や決済情報を抜き取る。 | スマホから情報を盗まれ、口座やカードが不正利用される。 |
AGODAの偽サイトによる予約詐欺とは

詐欺グループがAGODA公式サイトをそっくり真似た偽サイトを作り、検索やSNS広告から利用者を誘導します。見た目は本物とほとんど区別できないため、ユーザーは安心して予約・決済をしてしまいます。しかし実際には ホテル側に予約が入っていない ため、現地に到着しても「予約は存在しない」と言われてしまいます。
被害の特徴
- 事前決済が中心 なので、支払った金額がそのまま詐欺グループの利益になる
- 予約確認メールも偽物で送られてくるため、気づきにくい
- カード情報や個人情報まで盗まれるケースがある
なぜ多いのか
AGODAは世界的に利用者が多く、宿泊予約はオンライン前払いが一般的です。詐欺師にとっては「信頼されやすいブランド」であり「一度騙せば大きな金額を奪える」ため、最も多く報告される手口になっています。
AGODAを使った他の詐欺のパターン

AGODAを利用した詐欺は多様化しており、販売者・購入者・出店希望者・インフルエンサーなどあらゆる立場の人が標的になります。以下に代表的な詐欺パターンを整理してご紹介します。
1. フィッシングメール型
「予約確認」「アカウント更新」「支払いエラー」などを装った偽メールを送り、リンク先でログイン情報やカード番号を入力させます。公式に似たドメインを使うため見分けが難しく、入力後すぐに不正利用されるケースが多発しています。
2. SNS広告やメッセージ誘導型
InstagramやFacebook、LINEの広告やDMに「AGODA公式割引」「最大80%オフ」と表示し、偽サイトへ飛ばす手口です。短期間だけ広告を出して被害者を集め、すぐに消すため追跡が難しいのが特徴です。
3. 偽カスタマーサポート型
検索エンジンやSNSに「AGODA お問い合わせ」「AGODA 電話番号」などで偽のサポート窓口を表示し、電話やLINEに誘導します。返金やキャンセル手続きの名目で「保証金」「手数料」を要求され、二重に被害を受けることがあります。
4. 偽アプリ配布型
正規のアプリに似せた不正アプリを配布し、スマホから直接クレジットカードやログイン情報を盗み出す手口です。Google PlayやApp Storeではなく、外部リンクからダウンロードさせるのが典型的です。
5. 宿泊施設なりすまし型
AGODAに掲載されている宿泊施設を装った詐欺。宿泊施設の公式サイトやSNSで「AGODAからの特別プランはこちら」と偽リンクを案内し、予約を偽サイトで受け付けるケースがあります。利用者は「施設から直接案内された」と思い込むため、騙されやすい傾向があります。
AGODAは ブランド力が高く、予約や決済がオンライン完結型 であるため、
- 偽サイト
- 偽メール
- 偽サポート
- 偽アプリ
など多様なパターンで悪用されています。
AGODAの偽サイト一覧

以下は、AGODAを装った偽サイト(詐欺目的のフェイクドメイン)の代表例と特徴です。被害を防ぐためにも、URLや誘導手口には十分注意しましょう。
Rsfdw.com

URL | https://www.rsfdw.com |
ドメイン名 | Rsfdw.com |
---|---|
レジストラ | Gname.com Pte. Ltd. |
登録日 | 2024-05-11 |
登録国・地域 | カンボジア(KH と記載) |
登録者 | すべて非公開(Redacted for privacy) |
のwhois情報データ
Domain Name: RSFDW.COM
Registry Domain ID: 2880296387_DOMAIN_COM-VRSN
Registrar WHOIS Server: whois.gname.com
Registrar URL: www.gname.com
Updated Date: 2025-08-31T19:02:39Z
Creation Date: 2024-05-11T18:01:21Z
Registrar Registration Expiration Date: 2026-05-11T18:01:21Z
Registrar: Gname.com Pte. Ltd.
Registrar IANA ID: 1923
Reseller:
Registrar Abuse Contact Email: complaint@gname.com
Registrar Abuse Contact Phone: +65.31581931
Domain Status: clientTransferProhibited https://icann.org/epp#clientTransferProhibited
Registry Registrant ID: Redacted for privacy
Registrant Name: Redacted for privacy
Registrant Organization: Redacted for privacy
Registrant Street: Redacted for privacy
Registrant City: Redacted for privacy
Registrant State/Province: Redacted for privacy
Registrant Postal Code: Redacted for privacy
Registrant Country: KH
Registrant Phone: Redacted for privacy
Registrant Fax: Redacted for privacy
Registrant Email: https://rdap.gname.com/extra/contact?type=registrant&domain=RSFDW.COM
Admin Name: Redacted for privacy
Admin Organization: Redacted for privacy
Admin Street: Redacted for privacy
Admin City: Redacted for privacy
Admin State/Province: Redacted for privacy
Admin Postal Code: Redacted for privacy
Admin Country: Redacted for privacy
Admin Phone: Redacted for privacy
Admin Fax: Redacted for privacy
Admin Email: https://rdap.gname.com/extra/contact?type=admin&domain=RSFDW.COM
Tech Name: Redacted for privacy
Tech Organization: Redacted for privacy
Tech Street: Redacted for privacy
Tech City: Redacted for privacy
Tech State/Province: Redacted for privacy
Tech Postal Code: Redacted for privacy
Tech Country: Redacted for privacy
Tech Phone: Redacted for privacy
Tech Fax: Redacted for privacy
Tech Email: https://rdap.gname.com/extra/contact?type=technical&domain=RSFDW.COM
Name Server: B12.SHARE-DNS.NET
Name Server: A12.SHARE-DNS.COM
DNSSEC: unsigned
URL of the ICANN Whois Inaccuracy Complaint Form: https://www.icann.org/wicf/
For more information on Whois status codes, please visit https://icann.org/epp
ドメインの信頼性に関して、ここから分かることは以下の通りです。
- ドメイン登録日(2024-05-11)
- 登録から1年少々しか経っておらず、信頼性の裏付けは薄い。
- 詐欺サイトにありがちな「短命運用ドメイン」の典型的な条件に合致。
- レジストラ(Gname.com Pte. Ltd.)
- 格安で匿名性の高い海外レジストラで、詐欺サイトの温床として多用される。
- トラブル時、日本の利用者保護制度が及ばないため被害救済は困難。
- 登録国(カンボジア/KH)
- WHOISに記載された国は形式的で、実際の運営拠点を示すものではない可能性が高い。
- 詐欺サイトでは所在地を偽装し、追跡を困難にする手口が頻繁に使われる。
- 登録者情報(非公開)
- 氏名・住所・連絡先が完全に伏せられており、運営主体が不明。
- 正規の企業・金融サービスが匿名登録を行うことは通常あり得ない。
「rsfdw.com」は特定ブランド名を直接含んでいないものの、WHOIS情報を見ると典型的な詐欺サイトの特徴が揃っています。レジストラは Gname.com、登録国はカンボジアとされており、実際の運営拠点が確認できません。さらに、登録者情報がすべて匿名化されているため、トラブル時の連絡や追跡は不可能です。こうした無意味なアルファベット列のドメインは、一時的に作られた投資詐欺やフィッシングサイトに使われることが多く、日本人利用者にとっては極めて危険な存在です。
AGODAの詐欺や偽サイトを見分ける方法

- URLは agoda.com ドメインか?
- 販売者・レビューに 実在性があるか?
- 外部リンク・LINE誘導がないか?
AGODAを安全に利用するには、詐欺サイトや偽ショップを見分ける力が不可欠です。見た目が洗練されたデザインや、整ったページ、レビュー欄が充実しているからといって、すべてが信頼できるわけではありません。最近では、テンプレートやAIツールを活用して本物そっくりの詐欺ページが短期間で作られているため、利用者側のリテラシーが重要になっています。
まず確認すべきは、特定商取引法に基づく表示の有無とその内容です。会社名、所在地、連絡先、責任者名が明記されているか、Googleマップなどで実在性を調べるだけでも見抜ける詐欺があります。また、「極端に安い価格設定」「日本語の不自然な文体」「支払い方法が銀行振込のみ」といった特徴があれば、特に注意が必要です。
そのほか、URLに不審な単語が含まれていないか、通信がSSL(https)で保護されているかといった基本的な確認も欠かせません。被害を未然に防ぐには、衝動買いを控え、まず冷静に情報をチェックする習慣を持つことが大切です。
- URLを確認:公式は「agoda.com」のみ。文字の入れ替えや余分なドメイン(.vip、.jp.net など)は偽物。
- SSL証明書を確認:「https://」で始まり、証明書の発行元が正規(Agoda Company Pte. Ltd.)かチェック。
- 日本語表記の不自然さ:誤訳や変な日本語、ロゴのぼやけ、デザイン崩れがないか。
- 支払い方法の確認:公式はクレジットカード・PayPalなど。銀行振込や仮想通貨しか選べない場合は危険。
- 会社情報の有無:所在地(シンガポール本社)、会社名(Agoda Company Pte. Ltd.)が明記されているか。フリーメール(@gmail.com等)は要注意。
- 広告経由でアクセスしていないか:SNSやメール広告のリンクではなく、公式アプリやブックマークからアクセスする。
- 予約確認を取る:高額予約の場合は、宿泊施設に直接「AGODA経由で予約されていますか?」と問い合わせる。
AGODAの詐欺の口コミや事例

AGODAの詐欺の口コミや具体的な事例は、具体的に以下のような内容でした。
- 連絡不能は“偽ブランド詐欺サイト”の典型的兆候
- 問い合わせに対して適切な対応がされない
これらはすべて詐欺業者がよく使う手口であり、偽サイトでは特に多く報告されているものです。
それぞれ順に見ていきましょう。
連絡不能は“偽ブランド詐欺サイト”の典型的兆候
「rsfdw.com「偽AGODA」」はサポートを提供するとしていますが、問い合わせに対して適切な対応がされないか、まったく連絡が取れなくなるケースが多発しています。
詐欺相談ジャパン
正規のAGODAなど大手旅行予約サイトであれば、問い合わせ窓口は複数用意され、一定の返答が必ずあります。しかし、偽サイトでは最初からサポート体制が存在せず、連絡が途絶えるのは資金を持ち逃げするための常套手口です。表向きは大手ブランドをかたり安心感を演出しますが、実態のない運営であるためサポートが機能しません。こうしたケースでは返金も困難になるため、正規URLをブックマークし、少しでも不自然な対応があれば利用を避けることが重要です。
AGODA詐欺の被害に遭った場合の返金請求方法や相談先

「もしかしたら、もう詐欺に遭ってしまったかもしれない…」と気づいた時、パニックになり、どうしていいか分からなくなるかもしれません。しかし、諦めてはいけません。被害を回復し、拡大を防ぐために、迅速かつ冷静に行動することが何よりも重要です。
被害に気づいた場合に取るべき行動は、以下の通りです。
- まずは証拠を保全し、これまでのやり取りを全て記録する
- すぐに消費生活センターや警察に相談する
- 弁護士や司法書士など法律の専門家を頼る
- クーリング・オフ制度が利用できないか確認する
- クレジットカード会社や銀行に連絡する
一人で抱え込まず、これらの窓口にためらわずに助けを求めてください。行動が早ければ早いほど、お金が戻ってくる可能性は高まります。
まずは証拠を保全し、これまでのやり取りを全て記録する
被害の相談や返金交渉、法的手続きを進める上で、客観的な「証拠」が最も重要になります。相手との連絡が取れるうちに、以下のものを全て保存・記録してください。
- 契約書、申込書、パンフレットなど
- 相手のウェブサイトや広告のスクリーンショット
- メールやLINE、SNSのダイレクトメッセージのやり取り
- 通話の録音データ(可能な場合)
- お金を振り込んだ際の利用明細や振込記録
相手に詐欺だと気づかれた途端、ウェブサイトが閉鎖されたり、SNSアカウントが削除されたりして、証拠が消えてしまう可能性があります。少しでも「おかしい」と感じた時点で、すぐにこれらの情報を保全する習慣をつけましょう。これらの証拠が、後の相談や交渉を有利に進めるための強力な武器となります。
すぐに消費生活センターや警察に相談する
被害に遭ったかもしれないと感じたら、一人で悩まずに公的な相談窓口に連絡してください。どこに相談すればよいか迷った場合は、まず以下の窓口に電話しましょう。
消費者ホットライン「188」
「いやや!」と覚えてください。政府広報オンラインでも紹介されている通り、消費生活に関するトラブル全般について相談できる全国共通の窓口です。専門の相談員が、問題解決のためのアドバイスや、クーリング・オフの手続き支援、他の専門機関の紹介などを行ってくれます。契約上のトラブル解決に向けた具体的な助言が期待できます。
警察相談専用電話「#9110」
詐欺事件として刑事事件化(犯人の逮捕)を望む場合に相談する窓口です。「詐欺の疑いが強い」「脅迫的な言動をされている」など、犯罪性が高いと感じた場合はこちらに連絡しましょう。被害届の提出方法などについてアドバイスがもらえます。
これらの窓口は、同様の被害相談を数多く受けています。あなたのケースが詐欺にあたるのか、どういった対応が可能かについて、専門的な知見からアドバイスをもらえます。
弁護士や司法書士など法律の専門家に返金請求の相談をする
支払ってしまったお金の返金を具体的に求めていくには、法律の専門家の力が必要になるケースが多いです。弁護士や司法書士は、あなたの代理人として、相手業者との返金交渉や、必要であれば訴訟(裁判)などの法的手続きを行ってくれます。
特に、被害額が高額な場合や、相手が悪質で交渉に応じない場合は、専門家の介入が不可欠です。
相談する際は、事前に保全した証拠を持参し、これまでの経緯を時系列でまとめておくとスムーズです。費用はかかりますが、自分一人で交渉するよりもお金が戻ってくる可能性は格段に高まります。

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クーリング・オフとは、一度契約を申し込んだり、契約をしたりした後でも、一定の期間内であれば、無条件で契約を解除できる制度です。開業詐欺が該当しうる「業務提供誘引販売取引」の場合、法律で定められた書面を受け取った日から数えて20日以内であれば、クーリング・オフが可能です。
もし、業者から法律で定められた要件を満たす書面(契約内容やクーリング・オフについて記載されたもの)を受け取っていなかったり、書面の内容に不備があったりした場合は、20日が過ぎていてもクーリング・オフができる可能性があります。
クーリング・オフは、必ず書面(ハガキや内容証明郵便など)で行う必要があります。電話で伝えただけでは証拠が残らず、「聞いていない」と言われてしまう恐れがあります。手続きの方法が分からなければ、消費生活センターに相談すれば、書き方などを具体的に教えてもらえます。
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支払い方法によっても、取るべき対応があります。
クレジットカードで支払った場合:
すぐにクレジットカード会社に連絡し、事情を説明して支払いの停止(抗弁の接続)を求めましょう。また、「チャージバック」という仕組みを利用して、カード会社から詐欺業者への支払いを中止し、返金を求めることができる場合があります。
銀行振込で支払った場合:
振り込め詐欺救済法に基づき、詐欺に利用された銀行口座を凍結し、その口座に残っている資金を被害者に分配する手続きを申請できる可能性があります。すぐに振込先の金融機関と警察に連絡してください。ただし、口座からすでにお金が引き出されている場合は、返金を受けるのが難しくなるため、一刻も早い行動が求められます。詐欺」が複合した悪質なケースです。