bol.com偽サイトの詐欺とは？返金請求方法や見分け方・出店勧誘の危険性を解説

「スマホ一つで簡単に稼げる」「未経験から月収100万円」。そんな魅力的な言葉に惹かれ、bol.comでの開業に興味を持ったものの、「これって本当に安全なの？」「もしかして詐欺じゃないか？」と一歩踏み出せずにいませんか。

その直感は非常に重要です。残念ながら、ネットでの店舗開業の夢に付け込む悪質な詐欺は数多く存在し、多額の金銭をだまし取られる被害が後を絶ちません。

特にbol.comの名前を騙ったサイトは多く、偽サイトによる詐欺が多発しています。

この記事では、bol.comを悪用した詐欺について、その具体的な手口から、危険な業者を即座に見抜くためのチェックリスト、そして万が一被害に遭ってしまった場合の返金請求方法まで、網羅的に解説します。

bol.comとは？なぜ詐欺に悪用されるのか

bol.com偽サイトによる詐欺は、言葉巧みに被害者を誘導し、様々な名目で金銭をだまし取る犯罪です。特に、在庫を持たずに商品を販売できる仕組みが悪用されるケースが目立ちます。

詐欺師は、一見すると非常に魅力的なビジネスモデルを提示してきますが、その裏には巧妙に仕組まれた罠が隠されています。具体的には、以下のような手口で被害者を追い込んでいきます。

bol.comとは？

URL	https://www.bol.com
運営会社	bol.com b.v.
所在地	Papendorpseweg 100, 3528 BJ Utrecht, Netherlands
ライセンス	・KVK番号：32147382 ・VAT番号（付加価値税）：NL820471616B01
登録国・地域	オランダ
メールアドレス	不明
電話番号	不明
代表者名	Margaret Versteden

bol.com（ボルドットコム） は、オランダを代表する大手オンラインショッピングサイトで、オランダとベルギーを中心に展開しています。1999年に設立され、現在は数百万点以上の商品を扱うECプラットフォームに成長しました。

取り扱う商品は本・電子書籍・家電・ファッション・日用品・玩具など幅広く、アマゾンのオランダ版に近い存在と考えるとイメージしやすいです。近年は、マーケットプレイス型を強化し、第三者のショップがbol.comを通じて商品を販売できる仕組みも整備しています。その結果、個人ユーザーから法人まで、多様な出品者が集まる巨大モールとなっています。

bol.comが詐欺に使われやすい理由

信頼性の高いブランド「bol.com」の名前は、詐欺師にとって利用価値が高いため、しばしば悪用されます。具体的な理由は以下の通りです。

• ブランド認知度の高さ
  オランダやベルギーでは知名度が非常に高く、消費者は「bol.comからの連絡なら安心」と思い込みやすい。
• フィッシング詐欺に使いやすい
  「bol.comの注文確認」「配送情報の更新」「支払いが未完了」などの件名でメールやSMSを送り、偽サイトに誘導してクレジットカードや銀行情報を盗み取るケースが多発しています。
• 偽通販サイトの作成
  正規サイトに似せた偽のドメイン（例：bol-shop、bolnl、bol-comなど）を立ち上げ、格安商品を装ってクレジットカード情報を収集。支払っても商品は届きません。
• マーケットプレイスの悪用
  bol.comは外部セラーも出品できる仕組みのため、詐欺業者が出品者として登録し、実在しない商品を販売する手口も見られます。

まり、「bol.com」自体は正規で信頼できる大手通販サイト ですが、そのブランド力を利用した フィッシングメール・偽サイト・悪質セラー などの詐欺が多発している、という点に注意が必要です。

よくある詐欺のパターン例

詐欺のパターン	内容の説明	特徴・見分け方
商品未発送型	代金を支払っても商品が届かない	連絡先がメールのみ／会社概要が曖昧／SNS更新なし
偽物販売型	偽物や粗悪品を正規品として販売	極端に安い価格／レビューが不自然／返品不可
フィッシング誘導型	購入ページを装い個人情報を盗む	URLが正規ブランドと似ている／ドメインに不審な語句
クレカ情報窃取型	決済ページを通じてカード情報を抜き取る	決済方法が限られる／SSL証明がない or 無効
高額請求・自動課金型	小額購入後に勝手に継続課金される	利用規約が不明／解約手続きの説明がない
返金拒否型	初期は応対するが最終的に返金されない	サポート対応が曖昧／所在地が海外で連絡困難

bol.comの出店勧誘による詐欺とは

ネット出店にまつわる詐欺は、言葉巧みに被害者を誘導し、様々な名目で金銭をだまし取る犯罪です。特に、在庫を持たずに商品を販売できる仕組みが悪用されるケースが目立ちます。

「誰でも簡単に稼げる」「出店代行します」「初期費用無料」といった甘い言葉で出店希望者を誘い、高額なサポート料金や登録手数料をだまし取る手口です。特にSNSや広告、DMなどを通じて、「BOL公式パートナー」を名乗る業者が接触してくることが多く、一見すると本物のように見える巧妙な演出がされている場合もあります。

詐欺師は、一見すると非常に魅力的なビジネスモデルを提示してきますが、その裏には巧妙に仕組まれた罠が隠されています。具体的には、以下のような手口で被害者を追い込んでいきます。

出店希望者を狙った詐欺（出店勧誘型）

手口	内容
出店代行詐欺	「初期費用無料で出店代行します」と勧誘し、後から高額なサポート費用を請求。
アカウント譲渡詐欺	「すでにフォロワーの多い販売アカウントを譲ります」と言って金銭を受け取り、何も渡さずに音信不通。
コンサル詐欺	「Etsyで月収100万円稼げる方法を教えます」と称し、情報商材や講座に誘導して高額課金させる。
偽サポート連絡	「出店に不備がある」と偽ってメール・DMを送り、ログイン情報を盗みアカウントを乗っ取る。

bol.comを使ってネットショップを開設したいという初心者を狙った「ネットショップ運営詐欺」が増加しています。これは、SNS広告やLINE、YouTubeなどを通じて「無料で出店できます」「副業支援」「テンプレートを提供します」といった甘い言葉で勧誘し、最終的に高額な費用を請求する手口です。

たとえば、「出店支援」と称してテンプレート料・サポート料・集客代行費用などの名目で数十万円を要求されたり、継続的なコンサル契約を結ばされたりする事例が報告されています。さらに悪質な場合は、出店希望者の名義や情報を利用して、実態のない詐欺ショップを勝手に開設されるケースもあります。

詐欺業者は「出品から販売まで全て代行」「すでに成功しているアカウントを譲渡」などと言って信用させ、後に音信不通になるケースも報告されています。実際にはbol.comへの出店は公式サイトから自分で行うことが可能であり、第三者に高額な手数料を払う必要はありません。

bol.comの出店勧誘を名乗る詐欺は、「海外ECに出店して稼ぎたい」という心理を突いた悪質な手口です。実際のbol.comは公式サイトやアプリを通じてのみ出店受付を行っており、SNSや個別メッセージで直接勧誘してくることはありません。少しでも不審に思った場合は、必ず公式サイトで正規の情報を確認することが重要です。

このような詐欺に巻き込まれないためにも、「簡単に儲かる」「登録だけで利益が出る」といった誘い文句には十分注意し、必ず公式の情報源から確認することが重要です。

bol.comを使った他の詐欺のパターン

bol.comを使った他の詐欺のパターンを利用した詐欺は多様化しており、販売者・購入者・出店希望者・インフルエンサーなどあらゆる立場の人が標的になります。以下に代表的な詐欺パターンを整理してご紹介します。

詐欺の種類	手口の内容	被害の具体例
フィッシングメール・SMS	「支払い未完了」「配送情報の更新」などを装った偽メッセージで偽サイトに誘導し、カード情報や口座情報を入力させる	クレジットカード不正利用、銀行口座への不正アクセス
偽通販サイト	bol.comに似せた偽ドメイン（例：bol-shop.com, bolnl.net）を立ち上げ、安値で商品を販売するように装う	入金しても商品が届かない、個人情報が抜き取られる
マーケットプレイス悪用	bol.comに出品者として登録し、存在しない商品や偽物を販売	商品が届かない／粗悪品が送られる／返金されない
サポート詐欺	「bol.comカスタマーサポート」を名乗り、電話やメールで返金手続きやアカウント更新を要求	リモートアクセスソフトを入れさせられる／銀行口座から送金される
投資・副業詐欺	「bol.comを使った転売で稼げる」などと謳い、セミナー費用やシステム利用料を請求	実際には稼げない仕組みで、初期費用だけ騙し取られる

bol.comはオランダやベルギーで圧倒的な知名度を誇るため、その信頼性を悪用する詐欺が後を絶ちません。特に多いのは フィッシング詐欺 で、公式ロゴや実際の注文番号を偽装することで本物と見分けにくくなっています。さらに、格安商品を並べる偽サイトや、マーケットプレイスを利用した出品詐欺も増加傾向にあります。

また、近年は「bol.comを使った副業」や「転売ビジネスで稼げる」という甘い誘いを用いた投資型の詐欺も確認されており、通販サイトの枠を超えて悪用されています。

ポイントは、「正規のbol.comの公式ドメインは bol.com だけ」 ということです。それ以外のURLや、不自然に安い商品、支払いを急かすメッセージには十分注意が必要です。

bol.comの偽サイト一覧

以下は、bol.comを装った偽サイト（詐欺目的のフェイクドメイン）の代表例と特徴です。被害を防ぐためにも、URLや誘導手口には十分注意しましょう。

Onbolapp.com

URL	https://bol1.onbolapp.com
ドメイン名	Onbolapp.com
レジストラ	Dynadot LLC（Super Privacy Service LTD 経由で登録）
登録日	2025-01-15
登録国・地域	アメリカ（カリフォルニア州サンマテオ）
登録者	すべて匿名化（REDACTED FOR PRIVACY）

ドメインの信頼性に関して、ここから分かることは以下の通りです。

このドメインは登録されたばかりで実績がなく、さらに運営者情報がすべて匿名化されているため、透明性が一切ありません。Cloudflare のネームサーバーを利用しており、サーバーの実体を隠す意図があると推測されます。正規の金融サービスやアプリ運営会社であれば法人名や所在地を明記するのが通常ですが、本件ではそれが確認できません。こうした特徴から、このサイトは日本人ユーザーを狙った高リスクの詐欺的サービスである可能性が極めて高いと判断されます。

Onlinebolapp.com

URL	https://www.onlinebolapp.com
ドメイン名	Onlinebolapp.com
レジストラ	NameCheap, Inc.
登録日	2024-11-07
登録国・地域	不明（記載なし）
登録者	未公開（空欄）

ドメインの信頼性に関して、ここから分かることは以下の通りです。

このドメインは登録されたばかりで実績がなく、運営者情報が一切公開されていません。NameCheap は匿名取得に頻繁に利用されるレジストラであり、詐欺サイトが隠れ蓑にする典型的な環境です。登録国も不明で、利用者が運営主体を特定できる手段は皆無です。正規の金融・ECサービスであれば法人登記や所在地情報を公開するのが常識であり、これを完全に伏せている時点で、詐欺的意図を持つ高リスクなサイトと考えるのが妥当です。

Ssbol-y.com

URL	https://www.ssbol-y.com
ドメイン名	Ssbol-y.com
レジストラ	Gname.com Pte. Ltd.
登録日	2024-11-25
登録国・地域	イギリス（GB と記載）
登録者	すべて非公開（Redacted for privacy）

ドメインの信頼性に関して、ここから分かることは以下の通りです。

この「ssbol-y.com」は、正規ブランド「bol.com」に似せた名称を持つ偽サイトの一例と考えられます。WHOIS情報はすべて匿名化され、実態のある企業情報が確認できません。登録から日が浅く、格安レジストラを利用している点からも、信頼できるサービスとは到底言えません。さらに、登録国に「GB」と記載されていますが、詐欺サイトでは実際の拠点とは無関係な国が設定されることが多く、実運営場所を隠すための手口と見られます。日本人ユーザーにとっては、極めて高リスクな詐欺サイトであると判断するのが妥当です。

Bol-sapp.com

URL	https://www.bol-sapp.com
ドメイン名	Bol-sapp.com
レジストラ	Gname.com Pte. Ltd.
登録日	2024-09-05
登録国・地域	イギリス（GB と記載）
登録者	すべて非公開（Redacted for privacy）

ドメインの信頼性に関して、ここから分かることは以下の通りです。

「bol-sapp.com」は、正規の BOL ブランド名に類似させた偽サイトの可能性が極めて高いです。登録日は2024年9月と比較的新しく、実績の裏付けが一切ありません。また、レジストラは詐欺サイトの温床として知られる Gname.com で、運営国も英国と記載されていますが実体は不明です。さらに、登録者情報が完全に匿名化されており、透明性がゼロであることから、正規サービスである可能性は排除できます。日本のユーザーにとっては 詐欺リスクが非常に高いサイト と断言してよいでしょう。

bol.comの詐欺や偽サイトを見分ける方法

bol.comを安全に利用するには、詐欺サイトや偽ショップを見分ける力が不可欠です。見た目が洗練されたデザインや、整った商品ページ、レビュー欄が充実しているからといって、すべてが信頼できるわけではありません。最近では、テンプレートやAIツールを活用して本物そっくりの詐欺ショップが短期間で作られているため、利用者側のリテラシーが重要になっています。

まず確認すべきは、特定商取引法に基づく表示の有無とその内容です。会社名、所在地、連絡先、責任者名が明記されているか、Googleマップなどで実在性を調べるだけでも見抜ける詐欺があります。また、「極端に安い価格設定」「日本語の不自然な文体」「支払い方法が銀行振込のみ」といった特徴があれば、特に注意が必要です。

そのほか、URLに不審な単語が含まれていないか、通信がSSL（https）で保護されているかといった基本的な確認も欠かせません。被害を未然に防ぐには、衝動買いを控え、まず冷静に情報をチェックする習慣を持つことが大切です。

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bol.comの詐欺の口コミや事例

bol.comの詐欺の口コミや具体的な事例は、具体的に以下のような内容でした。

これらはすべて詐欺業者がよく使う手口であり、偽サイトでは特に多く報告されているものです。

それぞれ順に見ていきましょう。

SNS経由の副業投資は、最も多発する詐欺の一形態

bol1.onbolapp.com「BOL.」取引所はECサイト・オンラインショップ運営詐欺だと思われますので注意してください！
InstagramのDMやマッチングアプリ等で知り合った異性からのショッピングサイト運営の話は殆どが詐欺なので資金を振り込んでしまうとすべて持ち逃げされてしまう被害が想定できます。

じつは架空の取引

詐欺相談ジャパン

SNSやマッチングアプリで知り合った相手から「ショッピングサイト運営」や「副業投資」を持ちかけられる事例は、近年急増している典型的な詐欺のパターンです。実際にはEC運営や取引所は存在せず、送金された資金は組織的に回収されるだけで返金はほぼ不可能となります。特に「運営利益を分配する」といった耳障りの良い説明は、被害者を安心させるための常套句であり、裏付けとなる企業情報やライセンスが一切確認できない場合は極めて危険です。

“架空の成功プラン”は典型的な投資詐欺の手口

私もショッピングサイトで儲かるという甘い言葉に引っかかりました。Global shopping centerという業者は魅力的なプランを提示し、一緒に成功しようと誘ってきました。しかし、現実はまるで違いました。振り込んだお金の後、提供されたネットショップは使い物にならず、売上も全て架空のものであることが判明しました。これは完全に詐欺でした。本当に信じられません。

詐欺相談ジャパン

「誰でも簡単に儲かる」「一緒に成功しよう」という甘い言葉は、投資詐欺において最もよく利用される誘導トークです。今回のように、用意されたネットショップが全く機能せず、売上が架空の数字だったというケースは、EC運営型詐欺で頻繁に報告されています。正規のビジネスであれば、契約前に具体的な販売ルートや取引先情報、運営実績を確認できるのが当然であり、それが提示されない場合は極めて危険です。残念ながら、資金を振り込んだ後に「実態がなかった」と判明する段階では返金は非常に困難となるため、早い段階で警戒することが被害防止の鍵となります。

bol.com詐欺の被害に遭った場合の返金請求方法や相談先

「もしかしたら、もう詐欺に遭ってしまったかもしれない…」と気づいた時、パニックになり、どうしていいか分からなくなるかもしれません。しかし、諦めてはいけません。被害を回復し、拡大を防ぐために、迅速かつ冷静に行動することが何よりも重要です。

被害に気づいた場合に取るべき行動は、以下の通りです。

• まずは証拠を保全し、これまでのやり取りを全て記録する
• すぐに消費生活センターや警察に相談する
• 弁護士や司法書士など法律の専門家を頼る
• クーリング・オフ制度が利用できないか確認する
• クレジットカード会社や銀行に連絡する

一人で抱え込まず、これらの窓口にためらわずに助けを求めてください。行動が早ければ早いほど、お金が戻ってくる可能性は高まります。

まずは証拠を保全し、これまでのやり取りを全て記録する

被害の相談や返金交渉、法的手続きを進める上で、客観的な「証拠」が最も重要になります。相手との連絡が取れるうちに、以下のものを全て保存・記録してください。

• 契約書、申込書、パンフレットなど
• 相手のウェブサイトや広告のスクリーンショット
• メールやLINE、SNSのダイレクトメッセージのやり取り
• 通話の録音データ（可能な場合）
• お金を振り込んだ際の利用明細や振込記録

相手に詐欺だと気づかれた途端、ウェブサイトが閉鎖されたり、SNSアカウントが削除されたりして、証拠が消えてしまう可能性があります。少しでも「おかしい」と感じた時点で、すぐにこれらの情報を保全する習慣をつけましょう。これらの証拠が、後の相談や交渉を有利に進めるための強力な武器となります。

すぐに消費生活センターや警察に相談する

被害に遭ったかもしれないと感じたら、一人で悩まずに公的な相談窓口に連絡してください。どこに相談すればよいか迷った場合は、まず以下の窓口に電話しましょう。

消費者ホットライン「188」

「いやや！」と覚えてください。政府広報オンラインでも紹介されている通り、消費生活に関するトラブル全般について相談できる全国共通の窓口です。専門の相談員が、問題解決のためのアドバイスや、クーリング・オフの手続き支援、他の専門機関の紹介などを行ってくれます。契約上のトラブル解決に向けた具体的な助言が期待できます。

警察相談専用電話「#9110」

詐欺事件として刑事事件化（犯人の逮捕）を望む場合に相談する窓口です。「詐欺の疑いが強い」「脅迫的な言動をされている」など、犯罪性が高いと感じた場合はこちらに連絡しましょう。被害届の提出方法などについてアドバイスがもらえます。

これらの窓口は、同様の被害相談を数多く受けています。あなたのケースが詐欺にあたるのか、どういった対応が可能かについて、専門的な知見からアドバイスをもらえます。

弁護士や司法書士など法律の専門家に返金請求の相談をする

支払ってしまったお金の返金を具体的に求めていくには、法律の専門家の力が必要になるケースが多いです。弁護士や司法書士は、あなたの代理人として、相手業者との返金交渉や、必要であれば訴訟（裁判）などの法的手続きを行ってくれます。

特に、被害額が高額な場合や、相手が悪質で交渉に応じない場合は、専門家の介入が不可欠です。

相談する際は、事前に保全した証拠を持参し、これまでの経緯を時系列でまとめておくとスムーズです。費用はかかりますが、自分一人で交渉するよりもお金が戻ってくる可能性は格段に高まります。

クーリング・オフ制度が利用できないか確認する

クーリング・オフとは、一度契約を申し込んだり、契約をしたりした後でも、一定の期間内であれば、無条件で契約を解除できる制度です。開業詐欺が該当しうる「業務提供誘引販売取引」の場合、法律で定められた書面を受け取った日から数えて20日以内であれば、クーリング・オフが可能です。

もし、業者から法律で定められた要件を満たす書面（契約内容やクーリング・オフについて記載されたもの）を受け取っていなかったり、書面の内容に不備があったりした場合は、20日が過ぎていてもクーリング・オフができる可能性があります。

クーリング・オフは、必ず書面（ハガキや内容証明郵便など）で行う必要があります。電話で伝えただけでは証拠が残らず、「聞いていない」と言われてしまう恐れがあります。手続きの方法が分からなければ、消費生活センターに相談すれば、書き方などを具体的に教えてもらえます。

クレジットカード会社や銀行に連絡する

支払い方法によっても、取るべき対応があります。

クレジットカードで支払った場合：
すぐにクレジットカード会社に連絡し、事情を説明して支払いの停止（抗弁の接続）を求めましょう。また、「チャージバック」という仕組みを利用して、カード会社から詐欺業者への支払いを中止し、返金を求めることができる場合があります。

銀行振込で支払った場合：
振り込め詐欺救済法に基づき、詐欺に利用された銀行口座を凍結し、その口座に残っている資金を被害者に分配する手続きを申請できる可能性があります。すぐに振込先の金融機関と警察に連絡してください。ただし、口座からすでにお金が引き出されている場合は、返金を受けるのが難しくなるため、一刻も早い行動が求められます。詐欺」が複合した悪質なケースです。