Coupang偽サイトの詐欺とは？返金請求方法や見分け方・出店勧誘の危険性を解説

「スマホ一つで簡単に稼げる」「未経験から月収100万円」。そんな魅力的な言葉に惹かれ、Coupangの開業に興味を持ったものの、「これって本当に安全なの？」「もしかして詐欺じゃないか？」と一歩踏み出せずにいませんか。

その直感は非常に重要です。残念ながら、ネットでの店舗開業の夢に付け込む悪質な詐欺は数多く存在し、多額の金銭をだまし取られる被害が後を絶ちません。

特にCoupangの名前を騙ったサイトは多く、偽サイトによる詐欺が多発しています。

この記事では、Coupangを悪用した詐欺について、その具体的な手口から、危険な業者を即座に見抜くためのチェックリスト、そして万が一被害に遭ってしまった場合の返金請求方法まで、網羅的に解説します。

Coupangとは？なぜ詐欺に悪用されるのか

Coupang偽サイトによる詐欺は、言葉巧みに被害者を誘導し、様々な名目で金銭をだまし取る犯罪です。特に、在庫を持たずに商品を販売できる仕組みが悪用されるケースが目立ちます。

詐欺師は、一見すると非常に魅力的なビジネスモデルを提示してきますが、その裏には巧妙に仕組まれた罠が隠されています。具体的には、以下のような手口で被害者を追い込んでいきます。

Coupangとは？

URL	https://www.aboutcoupang.jp
運営会社	Coupang Japan合同会社
所在地	〒150-6018 東京都渋谷区恵比寿4-20-3恵比寿ガーデンプレイスタワー18F
ライセンス	不明
登録国・地域	日本
メールアドレス	infojp@coupang.com
電話番号	不明
代表者名	不明

Coupang（クーパン）は、韓国発の大手EC企業であり、韓国国内ではAmazonに匹敵する存在として知られています。2010年に設立され、現在では韓国最大級のオンラインショッピングモールに成長しました。ファッション、家電、日用品、食品など幅広いジャンルの商品を取り扱い、迅速な配送サービス「ロケット配送」が特徴です。

特に韓国では当日または翌日配送が当たり前となっており、利便性の高さから利用者数は数千万人規模に達しています。また、アメリカのニューヨーク証券取引所に上場していることから、グローバルにも知名度を持つ企業です。

Coupangが詐欺に使われやすい理由

近年、この「Coupang」の知名度と信頼性を逆手に取った詐欺が多発しています。その背景には以下のような理由があります。

1. ブランドの認知度が高い
   韓国や日本をはじめ、アジア全域で知名度が高いため、「Coupangを名乗る」だけで被害者の警戒心を下げやすいのです。
2. 通販・ECという業種の性質
   注文・配送・支払いといった取引がオンラインで完結するため、偽サイトやフィッシングメールとの親和性が高いのが特徴です。
3. 公式サイトのデザインが模倣されやすい
   本物のCoupangサイトはシンプルで直感的に利用できる設計であるため、詐欺グループにとっても「偽物を作りやすい」状況があります。
4. 国際的な利用者層
   韓国だけでなく、日本や東南アジアでも利用者が増えているため、詐欺師にとってターゲットが広範囲に存在します。

実際に確認されている詐欺手口としては、

• 偽のCoupangログインページを使った フィッシング詐欺
• 「Coupang出店案内」を装った 副業・投資勧誘
• 「注文確認」「配送遅延通知」などを偽装した スパムSMS・メール

などが挙げられます。

よくある詐欺のパターン例

詐欺のパターン	内容の説明	特徴・見分け方
商品未発送型	代金を支払っても商品が届かない	連絡先がメールのみ／会社概要が曖昧／SNS更新なし
偽物販売型	偽物や粗悪品を正規品として販売	極端に安い価格／レビューが不自然／返品不可
フィッシング誘導型	購入ページを装い個人情報を盗む	URLが正規ブランドと似ている／ドメインに不審な語句
クレカ情報窃取型	決済ページを通じてカード情報を抜き取る	決済方法が限られる／SSL証明がない or 無効
高額請求・自動課金型	小額購入後に勝手に継続課金される	利用規約が不明／解約手続きの説明がない
返金拒否型	初期は応対するが最終的に返金されない	サポート対応が曖昧／所在地が海外で連絡困難

Coupangの出店勧誘による詐欺とは

ネット出店にまつわる詐欺は、言葉巧みに被害者を誘導し、様々な名目で金銭をだまし取る犯罪です。特に、在庫を持たずに商品を販売できる仕組みが悪用されるケースが目立ちます。

「誰でも簡単に稼げる」「出店代行します」「初期費用無料」といった甘い言葉で出店希望者を誘い、高額なサポート料金や登録手数料をだまし取る手口です。特にSNSや広告、DMなどを通じて、「Coupang公式パートナー」を名乗る業者が接触してくることが多く、一見すると本物のように見える巧妙な演出がされている場合もあります。

詐欺師は、一見すると非常に魅力的なビジネスモデルを提示してきますが、その裏には巧妙に仕組まれた罠が隠されています。具体的には、以下のような手口で被害者を追い込んでいきます。

出店希望者を狙った詐欺（出店勧誘型）

手口	内容
出店代行詐欺	「初期費用無料で出店代行します」と勧誘し、後から高額なサポート費用を請求。
アカウント譲渡詐欺	「すでにフォロワーの多い販売アカウントを譲ります」と言って金銭を受け取り、何も渡さずに音信不通。
コンサル詐欺	「eMAGで月収100万円稼げる方法を教えます」と称し、情報商材や講座に誘導して高額課金させる。
偽サポート連絡	「出店に不備がある」と偽ってメール・DMを送り、ログイン情報を盗みアカウントを乗っ取る。

Coupangを使ってネットショップを開設したいという初心者を狙った「ネットショップ運営詐欺」が増加しています。これは、SNS広告やLINE、YouTubeなどを通じて「無料で出店できます」「副業支援」「テンプレートを提供します」といった甘い言葉で勧誘し、最終的に高額な費用を請求する手口です。

たとえば、「出店支援」と称してテンプレート料・サポート料・集客代行費用などの名目で数十万円を要求されたり、継続的なコンサル契約を結ばされたりする事例が報告されています。さらに悪質な場合は、出店希望者の名義や情報を利用して、実態のない詐欺ショップを勝手に開設されるケースもあります。

詐欺業者は「出品から販売まで全て代行」「すでに成功しているアカウントを譲渡」などと言って信用させ、後に音信不通になるケースも報告されています。実際にはCoupangへの出店は公式サイトから自分で行うことが可能であり、第三者に高額な手数料を払う必要はありません。

Coupangの出店勧誘を名乗る詐欺は、「海外ECに出店して稼ぎたい」という心理を突いた悪質な手口です。実際のCoupangは公式サイトやアプリを通じてのみ出店受付を行っており、SNSや個別メッセージで直接勧誘してくることはありません。少しでも不審に思った場合は、必ず公式サイトで正規の情報を確認することが重要です。

このような詐欺に巻き込まれないためにも、「簡単に儲かる」「登録だけで利益が出る」といった誘い文句には十分注意し、必ず公式の情報源から確認することが重要です。

Coupangを使った他の詐欺のパターン

韓国最大級のECサイト「Coupang（クーパン）」は、Amazonに匹敵するほどの規模と利便性を誇り、近年では日本を含むアジア各国でも知名度を高めています。しかし、その高いブランド力と信頼性を逆手に取った詐欺が後を絶ちません。実際にCoupangの名をかたる偽サイトやフィッシングメール、さらには「出店支援」を装った投資勧誘まで、多様な手口が確認されています。被害者の多くは「本物だと思ったのに」と口をそろえ、金銭的な損失や個人情報の流出に悩まされています。本記事では、Coupangがどのような企業なのか、なぜ詐欺に悪用されるのかを解説するとともに、Coupangの名を利用した詐欺の代表的な3つのパターンについて整理し、被害に遭わないための注意点をわかりやすくご紹介します。

1. 購入型詐欺（偽サイト・偽出品）

Coupang公式を装った偽サイトや、正規のショッピングモールに見せかけた偽アプリを通じて商品を販売する詐欺です。被害者は安さや限定セールに惹かれて購入手続きを行いますが、商品が届かない、あるいは粗悪品が届くケースが多発しています。サイトのデザインは本物に酷似しており、公式ロゴや商品画像を無断使用するため、一見して見分けることが難しいのが特徴です。

2. 情報詐取型詐欺（フィッシング・サポート偽装）

「注文確認」「配送遅延」「アカウント停止」などを装ったSMSやメールを送り、Coupangのログインページそっくりの偽サイトに誘導し、ID・パスワード・クレジットカード番号などを盗み取る手口です。最近では、カスタマーサポートを装って「返金処理のために情報を確認する」と言って、銀行口座情報や本人確認書類の画像を要求するケースも確認されています。

3. 投資・副業型詐欺（出店勧誘・投資話）

Coupangの「出店支援」「公式パートナー」を名乗り、副業ビジネスや投資話に勧誘する詐欺です。「誰でも簡単にCoupangショップを開設でき、放置しても自動で利益が出る」といった誇大な宣伝文句を使い、最初に登録料や保証金を振り込ませる手口が典型例です。実際にはCoupangと一切関係がなく、支払ったお金は詐欺グループに流れてしまいます。

Coupangの偽サイト一覧

以下は、Coupangを装った偽サイト（詐欺目的のフェイクドメイン）の代表例と特徴です。被害を防ぐためにも、URLや誘導手口には十分注意しましょう。

Helpdesking.com

URL	https://coupangec.helpdesking.com
ドメイン名	Helpdesking.com
レジストラ	Gname 163 Inc（詐欺サイトで頻繁に使われる格安レジストラ）
登録日	2024年10月20日
登録国・地域	不明（匿名化されている可能性大）
登録者	不明

ドメインの信頼性に関して、ここから分かることは以下の通りです。

helpdesking.com は、

• 新規・短命なドメイン
• 意図的に安心感を与える単語の組み合わせ
• 匿名性の高いレジストラとDNSの利用
• すでに「clientHold」で停止措置

といった点から、詐欺または不正利用目的の危険ドメイン です。

おそらく「サポート窓口」や「問い合わせページ」を装い、ユーザーのログイン情報やクレジットカード情報を入力させる フィッシング詐欺サイト に使われていた可能性が高いでしょう。

helpdesking.comは利用停止中だが、過去にフィッシング等で悪用された危険ドメイン です。今後も同様のパターンで新ドメインが出現するため、類似名称のサイトにも要注意です。

joinseller.com

URL	https://coupangec.joinseller.com
ドメイン名	joinseller.com
レジストラ	Name SRS AB（スウェーデン）
登録日	2025年2月27日
登録国・地域	SE（スウェーデン、Shield Whoisによる匿名保護）
登録者	Shield Whois により完全匿名化

ドメインの信頼性に関して、ここから分かることは以下の通りです。

joinseller.com は「販売者登録ページ」や「出店申請フォーム」を装って、被害者から ログイン情報・身分証・銀行口座情報 を盗むために使われる典型的なフィッシング系詐欺ドメインとみられます。

すでに clientHold で停止措置がとられていることからも、不正な利用が確認された可能性が高いです。

joinseller.comは正規のECプラットフォームやマーケットプレイスとは無関係の危険ドメイン であり、アクセスや登録は絶対に避けるべきです。

Website-registration.com

URL	https://coupang.website-registration.com
ドメイン名	Website-registration.com
レジストラ	Metaregistrar BV（Reseller: GNAME.COM PTE. LTD.）
登録日	2025-02-13
登録国・地域	オランダ（NL）
登録者	すべて非公開（REDACTED FOR PRIVACY）

ドメインの信頼性に関して、ここから分かることは以下の通りです。

このWHOIS情報からは、典型的な「匿名運営型」の特徴が読み取れます。まず、登録から半年も経っていない新規ドメインは、まともな金融サービスである可能性が極めて低いです。また、運営者情報が完全にマスクされており、連絡先も公開されていないため、トラブル時に利用者が直接問い合わせることはできません。さらに、海外レジストラ＋リセラーを経由しており、実際の運営主体を追跡しにくい仕組みになっています。正規の仮想通貨取引所やFX業者であれば、会社情報や所在地が明記されているのが当然です。このような匿名性の高いサイトは、「日本人利用者を狙った詐欺サイトの可能性が非常に高い」 と判断できます。

Helpdeking.com

URL	https://coupang.helpdeking.com
ドメイン名	Helpdeking.com
レジストラ	不明
登録日	不明
登録国・地域	不明
登録者	不明

このサイトは、以前Coupangを装ったコンテンツを配信するサイトとして存在していましたが、現在では同ドメインが別の所有者に売却された形跡があると見られる状況です。

ドメイン売買履歴を公開する信頼できるサイトでは明確な取引記録が確認できませんでした。

Jpsoho.com

URL	https://coupang.jpsoho.com
ドメイン名	Jpsoho.com
レジストラ	不明
登録日	不明
登録国・地域	不明
登録者	不明

このサイトは、以前Coupangを装ったコンテンツを配信するサイトとして存在していましたが、現在では同ドメインが別の所有者に売却された形跡があると見られる状況です。

ドメイン売買履歴を公開する信頼できるサイトでは明確な取引記録が確認できませんでした。

Coupangの詐欺や偽サイトを見分ける方法

Coupangを安全に利用するには、詐欺サイトや偽ショップを見分ける力が不可欠です。見た目が洗練されたデザインや、整った商品ページ、レビュー欄が充実しているからといって、すべてが信頼できるわけではありません。最近では、テンプレートやAIツールを活用して本物そっくりの詐欺ショップが短期間で作られているため、利用者側のリテラシーが重要になっています。

まず確認すべきは、特定商取引法に基づく表示の有無とその内容です。会社名、所在地、連絡先、責任者名が明記されているか、Googleマップなどで実在性を調べるだけでも見抜ける詐欺があります。また、「極端に安い価格設定」「日本語の不自然な文体」「支払い方法が銀行振込のみ」といった特徴があれば、特に注意が必要です。

そのほか、URLに不審な単語が含まれていないか、通信がSSL（https）で保護されているかといった基本的な確認も欠かせません。被害を未然に防ぐには、衝動買いを控え、まず冷静に情報をチェックする習慣を持つことが大切です。

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Coupangの詐欺の口コミや事例

Coupangの詐欺の口コミや具体的な事例は、具体的に以下のような内容でした。

これらはすべて詐欺業者がよく使う手口であり、偽サイトでは特に多く報告されているものです。

それぞれ順に見ていきましょう。

高利回りを謳う典型的な詐欺サイトに注意

coupangec.joinseller.comのような詐欺的な取引所に注意を払い、冷静な判断で自分の資産を守りましょう。

高利回りを約束する投資は詐欺の可能性が高いため、注意が必要です。

高額な投資を促す電話やメールが頻繁に送られてきます。

詐欺相談ジャパン

coupangec.joinseller.comのような詐欺的な取引所は、「必ず儲かる」「高利回り保証」といった非現実的な誘い文句で利用者を引き込みます。さらに高額投資を迫る電話やメールを繰り返し送りつけ、心理的に追い詰めて入金させるのが常套手口です。正規の金融機関は高利回りを確約することはなく、過度な勧誘がある時点で詐欺と断定できます。冷静な判断を保ち、少しでも不審に感じたら一切関わらないことが資産を守る最善策です。

典型的な出金詐欺サイト

coupangec.helpdesking.com取引所から出金する際に先に手数料、税金を払う必要があると言われたら詐欺の取引所だと疑ってください。

最終的には出金ができなくなるなどのトラブルが発生します。

怪しいと思ったら相談を！
最初は少額、無料で取引をさせて更に利益をその中で出金をさせて信用させてきます。

詐欺相談ジャパン

coupangec.helpdesking.comを名乗る取引所は、最初に少額の利益や出金を体験させて利用者の信頼を得たうえで、本格的な出金時に「手数料」や「税金の前払い」を要求する典型的な詐欺の仕組みです。正規の取引所であれば税金や手数料は残高から自動で差し引かれるため、事前に振込を求めることはありません。最終的には出金できなくなる被害が多発するため、怪しいと感じたら一切追加送金せず、証拠を確保して早急に専門機関へ相談することが重要です。

Coupang詐欺の被害に遭った場合の返金請求方法や相談先

「もしかしたら、もう詐欺に遭ってしまったかもしれない…」と気づいた時、パニックになり、どうしていいか分からなくなるかもしれません。しかし、諦めてはいけません。被害を回復し、拡大を防ぐために、迅速かつ冷静に行動することが何よりも重要です。

被害に気づいた場合に取るべき行動は、以下の通りです。

• まずは証拠を保全し、これまでのやり取りを全て記録する
• すぐに消費生活センターや警察に相談する
• 弁護士や司法書士など法律の専門家を頼る
• クーリング・オフ制度が利用できないか確認する
• クレジットカード会社や銀行に連絡する

一人で抱え込まず、これらの窓口にためらわずに助けを求めてください。行動が早ければ早いほど、お金が戻ってくる可能性は高まります。

まずは証拠を保全し、これまでのやり取りを全て記録する

被害の相談や返金交渉、法的手続きを進める上で、客観的な「証拠」が最も重要になります。相手との連絡が取れるうちに、以下のものを全て保存・記録してください。

• 契約書、申込書、パンフレットなど
• 相手のウェブサイトや広告のスクリーンショット
• メールやLINE、SNSのダイレクトメッセージのやり取り
• 通話の録音データ（可能な場合）
• お金を振り込んだ際の利用明細や振込記録

相手に詐欺だと気づかれた途端、ウェブサイトが閉鎖されたり、SNSアカウントが削除されたりして、証拠が消えてしまう可能性があります。少しでも「おかしい」と感じた時点で、すぐにこれらの情報を保全する習慣をつけましょう。これらの証拠が、後の相談や交渉を有利に進めるための強力な武器となります。

すぐに消費生活センターや警察に相談する

被害に遭ったかもしれないと感じたら、一人で悩まずに公的な相談窓口に連絡してください。どこに相談すればよいか迷った場合は、まず以下の窓口に電話しましょう。

消費者ホットライン「188」

「いやや！」と覚えてください。政府広報オンラインでも紹介されている通り、消費生活に関するトラブル全般について相談できる全国共通の窓口です。専門の相談員が、問題解決のためのアドバイスや、クーリング・オフの手続き支援、他の専門機関の紹介などを行ってくれます。契約上のトラブル解決に向けた具体的な助言が期待できます。

警察相談専用電話「#9110」

詐欺事件として刑事事件化（犯人の逮捕）を望む場合に相談する窓口です。「詐欺の疑いが強い」「脅迫的な言動をされている」など、犯罪性が高いと感じた場合はこちらに連絡しましょう。被害届の提出方法などについてアドバイスがもらえます。

これらの窓口は、同様の被害相談を数多く受けています。あなたのケースが詐欺にあたるのか、どういった対応が可能かについて、専門的な知見からアドバイスをもらえます。

弁護士や司法書士など法律の専門家に返金請求の相談をする

支払ってしまったお金の返金を具体的に求めていくには、法律の専門家の力が必要になるケースが多いです。弁護士や司法書士は、あなたの代理人として、相手業者との返金交渉や、必要であれば訴訟（裁判）などの法的手続きを行ってくれます。

特に、被害額が高額な場合や、相手が悪質で交渉に応じない場合は、専門家の介入が不可欠です。

相談する際は、事前に保全した証拠を持参し、これまでの経緯を時系列でまとめておくとスムーズです。費用はかかりますが、自分一人で交渉するよりもお金が戻ってくる可能性は格段に高まります。

クーリング・オフ制度が利用できないか確認する

クーリング・オフとは、一度契約を申し込んだり、契約をしたりした後でも、一定の期間内であれば、無条件で契約を解除できる制度です。開業詐欺が該当しうる「業務提供誘引販売取引」の場合、法律で定められた書面を受け取った日から数えて20日以内であれば、クーリング・オフが可能です。

もし、業者から法律で定められた要件を満たす書面（契約内容やクーリング・オフについて記載されたもの）を受け取っていなかったり、書面の内容に不備があったりした場合は、20日が過ぎていてもクーリング・オフができる可能性があります。

クーリング・オフは、必ず書面（ハガキや内容証明郵便など）で行う必要があります。電話で伝えただけでは証拠が残らず、「聞いていない」と言われてしまう恐れがあります。手続きの方法が分からなければ、消費生活センターに相談すれば、書き方などを具体的に教えてもらえます。

クレジットカード会社や銀行に連絡する

支払い方法によっても、取るべき対応があります。

クレジットカードで支払った場合：
すぐにクレジットカード会社に連絡し、事情を説明して支払いの停止（抗弁の接続）を求めましょう。また、「チャージバック」という仕組みを利用して、カード会社から詐欺業者への支払いを中止し、返金を求めることができる場合があります。

銀行振込で支払った場合：
振り込め詐欺救済法に基づき、詐欺に利用された銀行口座を凍結し、その口座に残っている資金を被害者に分配する手続きを申請できる可能性があります。すぐに振込先の金融機関と警察に連絡してください。ただし、口座からすでにお金が引き出されている場合は、返金を受けるのが難しくなるため、一刻も早い行動が求められます。詐欺」が複合した悪質なケースです。