近年、正規の大手通販モールやネットショップ代行業者を装い、事業者をだます「出店詐欺」が急増しています。なかでも「Gomallo」という名前を使ったネットショップ運営詐欺が報告されており、被害者からは「出店料を支払ったのにショップが開設されない」「サポート窓口に連絡が取れなくなった」などの声が寄せられています。
本記事では、Gomalloとは何か、そしてネットショップ出店詐欺の典型的な手口について詳しく解説します。

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Gomalloとは?

Gomalloの偽サイトによる詐欺は、言葉巧みに被害者を誘導し、様々な名目で金銭をだまし取る犯罪です。特に、在庫を持たずに商品を販売できる仕組みが悪用されるケースが目立ちます。
詐欺師は、一見すると非常に魅力的なビジネスモデルを提示してきますが、その裏には巧妙に仕組まれた罠が隠されています。具体的には、以下のような手口で被害者を追い込んでいきます。
Gomalloとは?
「Gomallo」とは、あたかも正規のネットショップ開設代行サービスやECモールのように見せかけて事業者を勧誘する架空のサービス名です。公式サイトや広告を通じて「簡単に出店できる」「売上保証がある」などの甘い言葉を並べ、信じた事業者から出店料や保証金、システム利用料などを騙し取ります。
実際には、Gomalloという会社・サービスは国内外の商業登記や正規のEC運営会社のリストには存在せず、連絡先住所や運営会社情報も曖昧な場合が多いのが特徴です。そのため、信頼できる運営母体は確認できず、詐欺目的で使われる虚偽のブランド名だと考えられます。
ネットショップ出店詐欺とは?
ネットショップ出店詐欺とは、ECサイトの開設を希望する個人事業主や中小企業に対して「代行で出店してあげる」「簡単に集客できる」と持ちかけ、初期費用や保証金などの名目で金銭を振り込ませた後、実際にはショップを開設しない、あるいはすぐにサービスを停止して連絡を断つといった手口の詐欺です。
典型的な特徴は以下の通りです:
- 運営会社や所在地が不明確、または偽情報を記載
- 「絶対に売れる」「完全サポート」など過度に誇張した宣伝文句
- 支払いを急かす(初回のみ限定、即日契約で割引など)
- 契約後にサポートが途絶え、返金もされない
Gomalloを名乗るサイトのドメイン情報
Gomalloを名乗る偽サイトは、見た目こそ本物のネットショップや出店代行サービスのように作られていますが、その裏付けとなる運営情報やドメイン登録状況を確認すると、多くの不審点が見つかります。特に、ドメインの登録年月日や管理会社、登録者情報などを調べると、実在する企業とは無関係であるケースがほとんどです。
詐欺グループは短期間でドメインを取得して使い捨てる傾向があるため、新規取得から日が浅いサイト、所在地や代表者名が匿名化されているサイトには注意が必要です。Gomalloに関しても、こうした典型的な特徴が見られ、正規のECサービスとは大きく異なります。
Oignd.sbs

| URL | https://oignd.sbs |
| ドメイン名 | Oignd.sbs |
|---|---|
| レジストラ | NameSilo, LLC |
| 登録日 | 2024-08-24 |
| 登録国・地域 | アメリカ(US, Arizona州 Phoenix) |
| 登録者情報 | PrivacyGuardian.org による匿名登録(User #46f22ddc Privacy) |
Oignd.sbsのwhois情報データ
Domain Name: oignd.sbs
Registry Domain ID: D481122402-CNIC
Registrar WHOIS Server: whois.namesilo.com
Registrar URL: https://www.namesilo.com/
Updated Date: 2025-08-25T07:00:00Z
Creation Date: 2024-08-24T07:00:00Z
Registrar Registration Expiration Date: 2025-08-25T07:00:00Z
Registrar: NameSilo, LLC
Registrar IANA ID: 1479
Registrar Abuse Contact Email: abuse@namesilo.com
Registrar Abuse Contact Phone: +1.4805240066
Domain Status: renew period https://www.icann.org/epp#renew period
Domain Status: client hold https://www.icann.org/epp#client hold
Registrant Name: User #46f22ddc Privacy
Registrant Organization: See PrivacyGuardian.org
Registrant Street: 1928 E. Highland Ave. Ste F104 PMB# 255
Registrant City: Phoenix
Registrant State/Province: AZ
Registrant Postal Code: 85016
Registrant Country: US
Registrant Phone: +1.3478717726
Registrant Phone Ext:
Registrant Fax:
Registrant Fax Ext:
Registrant Email: pwp-0fd5978efec6906676285a668367465e@privacyguardian.org
Admin Name: User #46f22ddc Privacy
Admin Organization: See PrivacyGuardian.org
Admin Street: 1928 E. Highland Ave. Ste F104 PMB# 255
Admin City: Phoenix
Admin State/Province: AZ
Admin Postal Code: 85016
Admin Country: US
Admin Phone: +1.3478717726
Admin Phone Ext:
Admin Fax:
Admin Fax Ext:
Admin Email: pwp-0fd5978efec6906676285a668367465e@privacyguardian.org
Tech Name: User #46f22ddc Privacy
Tech Organization: See PrivacyGuardian.org
Tech Street: 1928 E. Highland Ave. Ste F104 PMB# 255
Tech City: Phoenix
Tech State/Province: AZ
Tech Postal Code: 85016
Tech Country: US
Tech Phone: +1.3478717726
Tech Phone Ext:
Tech Fax:
Tech Fax Ext:
Tech Email: pwp-0fd5978efec6906676285a668367465e@privacyguardian.org
Name Server: ns1.dnsowl.com
Name Server: ns2.dnsowl.com
Name Server: ns3.dnsowl.com
DNSSEC: unsigned
URL of the ICANN WHOIS Data Problem Reporting System: http://wdprs.internic.net/
ドメインの信頼性に関して、ここから分かることは以下の通りです。
- 登録日が新しい(2024年8月登録)
- 1年未満の新規ドメインは、詐欺サイトでよく見られる特徴です。
- レジストラが海外の格安業者(NameSilo)
- 匿名登録や一時的利用に適しており、詐欺グループがよく利用します。
- 登録者情報が匿名化サービス(PrivacyGuardian.org)
- 運営者の実態を隠しているため、信頼性に欠けます。
- アメリカ登録だが日本人をターゲットにしている可能性
- 国内利用者向けに海外登録は不自然であり、金融庁への登録・許可も確認できません。
- ステータスが「client hold」
- レジストラによって一時停止状態になっている可能性があり、正常な運営が行われていない懸念があります。
このWHOIS情報は、典型的な詐欺サイトの特徴をいくつも示しています。ドメインが直近で登録され、匿名化サービスを利用し、さらに「client hold」という制限ステータスが確認できます。通常、信頼できる金融業者は法人名・所在地を明示し、金融庁の登録を受けて公開しています。
しかし、このサイトは実態を徹底的に隠しており、万一トラブルがあっても運営者に連絡すら取れない危険性があります。日本人ユーザーにとって、こうしたサイトに資金を預けるのは極めてリスクが高いといえるでしょう。
よくある詐欺のパターン例
| 詐欺のパターン | 内容の説明 | 特徴・見分け方 |
|---|---|---|
| 商品未発送型 | 代金を支払っても商品が届かない | 連絡先がメールのみ/会社概要が曖昧/SNS更新なし |
| 偽物販売型 | 偽物や粗悪品を正規品として販売 | 極端に安い価格/レビューが不自然/返品不可 |
| フィッシング誘導型 | 購入ページを装い個人情報を盗む | URLが正規ブランドと似ている/ドメインに不審な語句 |
| クレカ情報窃取型 | 決済ページを通じてカード情報を抜き取る | 決済方法が限られる/SSL証明がない or 無効 |
| 高額請求・自動課金型 | 小額購入後に勝手に継続課金される | 利用規約が不明/解約手続きの説明がない |
| 返金拒否型 | 初期は応対するが最終的に返金されない | サポート対応が曖昧/所在地が海外で連絡困難 |
Gomalloの出店勧誘による詐欺とは

Gomalloを名乗る詐欺の中心的な手口は、「ネットショップを簡単に出店できる」「初期費用だけで売上保証付き」などと事業者に持ちかける“出店勧誘”です。広告やメール、SNSを通じてターゲットに接触し、まるで大手ECモールのような信頼感を装って契約を急がせます。被害者の多くは、初期費用や保証金を振り込んだものの、実際にはショップが開設されなかったり、開設されてもすぐに閉鎖されて連絡が取れなくなったと訴えています。
こうした詐欺は、特に個人事業主や小規模事業者を狙う傾向が強く、「簡単にEC販売が始められる」という心理的な弱点を利用しています。さらに、契約書や利用規約が曖昧で、返金を求めても「規約により返金不可」と一方的に主張されるケースも多く報告されています。正規のモール運営会社や代行業者と異なり、会社概要や登記情報が確認できない点が最大の特徴であり、Gomalloはその典型例といえるでしょう。
よくある勧誘パターン
電話による勧誘
Gomalloを名乗る詐欺では、突然の営業電話で「今だけ特別な枠がある」「早く契約すれば優遇される」と強調するケースが目立ちます。担当者は専門的な言葉を使いながら安心感を与え、契約を急かすのが特徴です。実在の大手モールのように装いながらも、会社名や所在地を明確に示さないため、不審に感じたら契約を避けるのが賢明です。
メールによる勧誘
「ネットショップを無料で開設できます」「売上保証付きの出店プラン」といった魅力的な文言をメールで送りつける手口もよく見られます。公式ドメインに見せかけた偽アドレスや、フリーメールを利用する場合もあり、送信元の正当性を確認できないのが特徴です。リンク先はGomalloの偽サイトに誘導され、そこから個人情報や支払い情報を入力させられる被害が報告されています。
SNS広告による勧誘
SNSの広告枠を利用して「簡単に稼げるECビジネス」や「誰でもすぐに開店可能」といった広告を配信し、関心を持ったユーザーをGomalloの偽サイトに誘導する手口もあります。広告はデザインが洗練されていることが多く、初心者には本物と区別がつきにくい点が危険です。特にFacebookやInstagramなどで見かける事例が多く、広告をクリックして登録した結果、被害に遭ったケースが相次いでいます。
出店希望者を狙った詐欺(出店勧誘型)
| 手口 | 内容 |
|---|---|
| 出店代行詐欺 | 「初期費用無料で出店代行します」と勧誘し、後から高額なサポート費用を請求。 |
| アカウント譲渡詐欺 | 「すでにフォロワーの多い販売アカウントを譲ります」と言って金銭を受け取り、何も渡さずに音信不通。 |
| コンサル詐欺 | 「Gomalloで月収100万円稼げる方法を教えます」と称し、情報商材や講座に誘導して高額課金させる。 |
| 偽サポート連絡 | 「出店に不備がある」と偽ってメール・DMを送り、ログイン情報を盗みアカウントを乗っ取る。 |
Gomalloを使ってネットショップを開設したいという初心者を狙った「ネットショップ運営詐欺」が増加しています。これは、SNS広告やLINE、YouTubeなどを通じて「無料で出店できます」「副業支援」「テンプレートを提供します」といった甘い言葉で勧誘し、最終的に高額な費用を請求する手口です。
たとえば、「出店支援」と称してテンプレート料・サポート料・集客代行費用などの名目で数十万円を要求されたり、継続的なコンサル契約を結ばされたりする事例が報告されています。さらに悪質な場合は、出店希望者の名義や情報を利用して、実態のない詐欺ショップを勝手に開設されるケースもあります。
詐欺業者は「出品から販売まで全て代行」「すでに成功しているアカウントを譲渡」などと言って信用させ、後に音信不通になるケースも報告されています。実際にはGomalloへの出店は公式サイトから自分で行うことが可能であり、第三者に高額な手数料を払う必要はありません。
Gomalloの出店勧誘を名乗る詐欺は、「海外ECに出店して稼ぎたい」という心理を突いた悪質な手口です。実際のGomalloは公式サイトやアプリを通じてのみ出店受付を行っており、SNSや個別メッセージで直接勧誘してくることはありません。少しでも不審に思った場合は、必ず公式サイトで正規の情報を確認することが重要です。
このような詐欺に巻き込まれないためにも、「簡単に儲かる」「登録だけで利益が出る」といった誘い文句には十分注意し、必ず公式の情報源から確認することが重要です。
Gomalloを使った他の詐欺のパターン

Gomalloを使った他の詐欺のパターンを利用した詐欺は多様化しており、販売者・購入者・出店希望者・インフルエンサーなどあらゆる立場の人が標的になります。以下に代表的な詐欺パターンを整理してご紹介します。
| 詐欺の種類 | 手口の内容 | 特徴・見分け方 |
|---|---|---|
| フィッシング詐欺(SMS・メール) | 「当選しました」「アカウント停止」などの偽メッセージで偽サイトに誘導し、IDやカード情報を盗む | 公式に似せたドメインやロゴを使用、短縮URLが多い |
| 偽セール・プロモーション詐欺 | 「90%オフ」「ビッグセール」として偽サイトに誘導し、商品代金を騙し取る | 異常に安い価格、銀行振込や仮想通貨のみ要求 |
| 偽カスタマーサポート詐欺 | 偽のサポート窓口を作り、トラブル対応を装って個人情報や金銭を要求 | 公式と異なる電話番号・メール、前払いを要求 |
| 配送遅延・返品詐欺 | 「商品が届かない」「返金に手数料が必要」と偽って追加の金銭を請求 | 存在しない伝票番号、返金に不自然な費用要求 |
| 偽アプリ詐欺 | 偽のGomalloアプリを配布し、インストールさせて情報を盗む | 提供元が公式でない、不自然なレビューが多い |
| 出店勧誘詐欺 | 「Gomalloに出店すれば儲かる」と勧誘し、登録料・保証金を騙し取る | 高額の初期費用を要求、契約後に音信不通 |
ネットショップ運営詐欺や偽サイトを見分ける方法

- URLは正式なドメインか?
- 販売者・レビューに 実在性があるか?
- 外部リンク・LINE誘導がないか?
ネットショップを安全に利用するには、詐欺サイトや偽ショップを見分ける力が不可欠です。見た目が洗練されたデザインや、整った商品ページ、レビュー欄が充実しているからといって、すべてが信頼できるわけではありません。最近では、テンプレートやAIツールを活用して本物そっくりの詐欺ショップが短期間で作られているため、利用者側のリテラシーが重要になっています。
まず確認すべきは、特定商取引法に基づく表示の有無とその内容です。会社名、所在地、連絡先、責任者名が明記されているか、Googleマップなどで実在性を調べるだけでも見抜ける詐欺があります。また、「極端に安い価格設定」「日本語の不自然な文体」「支払い方法が銀行振込のみ」といった特徴があれば、特に注意が必要です。
そのほか、URLに不審な単語が含まれていないか、通信がSSL(https)で保護されているかといった基本的な確認も欠かせません。被害を未然に防ぐには、衝動買いを控え、まず冷静に情報をチェックする習慣を持つことが大切です。
- ドメインが 正式なもの以外⇒偽サイトの可能性大
- コメント欄・DM・プロフィールなどから 外部URLへ誘導される⇒フィッシングに注意
- URLが https:// で始まっていない or 鍵マークが出ていない⇒セキュリティに問題あり
- ショップ名が曖昧・出店者情報が見つからない⇒実態不明で危険
- レビューが少ない or ★5評価ばかりで不自然⇒偽レビューの可能性
- 商品画像や説明が 転載っぽい⇒偽物販売の恐れ
- 商品価格が 極端に安い⇒商品が届かない・偽物の可能性
- 決済画面が外部サイト、または簡素⇒カード情報の抜き取りリスク
- 支払い後に 連絡手段が不明⇒典型的な詐欺ショップ
- 「ネットショップ副業」「出店代行」などと LINE登録を促される⇒情報商材詐欺の恐れ
- 公式を名乗るが 認証バッジがない⇒なりすましの可能性
Gomalloの詐欺の口コミや事例

Gomalloの詐欺の口コミや具体的な事例は、具体的に以下のような内容でした。
- 残高偽装+出金拒否型の典型サイン
- 情報が出てこない時点で高リスク
- 先に手数料・税金を払わせようとしてくる
これらはすべて詐欺業者がよく使う手口であり、偽サイトでは特に多く報告されているものです。
それぞれ順に見ていきましょう。
残高偽装+出金拒否型の典型サイン
oignd.sbsにショッピングサイト運営を託してしまい、大変な被害を受けました。売上が出ているという報告は全て架空で、出金を試みると手続きが全く進まない。被害に気づいた時には既に手遅れでした。ネット上での甘い言葉にはすぐに乗らず、徹底的に調査すべきだったと反省しています。同じ被害を出さないためにも、oignd.sbsには注意が必要です。
詐欺相談ジャパン
管理画面上の売上数値だけを見せ、出金段階で処理が進まないのは“残高偽装+出金拒否”型モール詐欺の常套手口です。加えて、同ドメインは2024年8月登録・プライバシー保護・「client hold」等のWHOIS所見があり、短命・匿名運営の高リスク指標が揃っています。証拠保全(入金履歴・画面録画・やり取り)を行い、決済事業者・警察・消費生活センターへ通報、KYC提出済みなら本人確認書類の再発行など情報悪用対策も速やかに検討してください。
情報が出てこない時点で高リスク
GOMALLOという海外向けのオンラインショップについて教えて下さい。
Yahoo!知恵袋
知り合いに勧められたのですが調べても情報がなくて実際やっていられる方がいましたら安全なところなんでしょうか? 利用目的は店舗開設です。在庫をかかえるわけでもなく、日本でもそういう店舗開設しているところはあるとは思いますが勧めて来た知り合いには悪いですが怪しさの方が先行してしまって迷っています。
「情報が出てこない+知人経由の勧誘+“在庫不要で越境EC開設”」は、偽モール型・出店代行型の詐欺で繰り返し見られる組み合わせです。登録後に“保証金”“一時ロック解除費”“広告費”などの名目で追加入金させ、売上や残高を引き出せないケースが典型。運営会社の登記・実在確認、特商法相当の表示、決済代行名の一致、出金条件(KYC/最低出金額/手数料)の提示と実績店舗の独立検証が取れない限り、契約・入金は避けてください。
Gomallo詐欺の被害に遭った場合の返金請求方法や相談先

「もしかしたら、もう詐欺に遭ってしまったかもしれない…」と気づいた時、パニックになり、どうしていいか分からなくなるかもしれません。しかし、諦めてはいけません。被害を回復し、拡大を防ぐために、迅速かつ冷静に行動することが何よりも重要です。
被害に気づいた場合に取るべき行動は、以下の通りです。
- まずは証拠を保全し、これまでのやり取りを全て記録する
- すぐに消費生活センターや警察に相談する
- 弁護士や司法書士など法律の専門家を頼る
- クーリング・オフ制度が利用できないか確認する
- クレジットカード会社や銀行に連絡する
一人で抱え込まず、これらの窓口にためらわずに助けを求めてください。行動が早ければ早いほど、お金が戻ってくる可能性は高まります。
まずは証拠を保全し、これまでのやり取りを全て記録する
被害の相談や返金交渉、法的手続きを進める上で、客観的な「証拠」が最も重要になります。相手との連絡が取れるうちに、以下のものを全て保存・記録してください。
- 契約書、申込書、パンフレットなど
- 相手のウェブサイトや広告のスクリーンショット
- メールやLINE、SNSのダイレクトメッセージのやり取り
- 通話の録音データ(可能な場合)
- お金を振り込んだ際の利用明細や振込記録
相手に詐欺だと気づかれた途端、ウェブサイトが閉鎖されたり、SNSアカウントが削除されたりして、証拠が消えてしまう可能性があります。少しでも「おかしい」と感じた時点で、すぐにこれらの情報を保全する習慣をつけましょう。これらの証拠が、後の相談や交渉を有利に進めるための強力な武器となります。
すぐに消費生活センターや警察に相談する
被害に遭ったかもしれないと感じたら、一人で悩まずに公的な相談窓口に連絡してください。どこに相談すればよいか迷った場合は、まず以下の窓口に電話しましょう。
消費者ホットライン「188」
「いやや!」と覚えてください。政府広報オンラインでも紹介されている通り、消費生活に関するトラブル全般について相談できる全国共通の窓口です。専門の相談員が、問題解決のためのアドバイスや、クーリング・オフの手続き支援、他の専門機関の紹介などを行ってくれます。契約上のトラブル解決に向けた具体的な助言が期待できます。
警察相談専用電話「#9110」
詐欺事件として刑事事件化(犯人の逮捕)を望む場合に相談する窓口です。「詐欺の疑いが強い」「脅迫的な言動をされている」など、犯罪性が高いと感じた場合はこちらに連絡しましょう。被害届の提出方法などについてアドバイスがもらえます。
これらの窓口は、同様の被害相談を数多く受けています。あなたのケースが詐欺にあたるのか、どういった対応が可能かについて、専門的な知見からアドバイスをもらえます。
弁護士や司法書士など法律の専門家に返金請求の相談をする
支払ってしまったお金の返金を具体的に求めていくには、法律の専門家の力が必要になるケースが多いです。弁護士や司法書士は、あなたの代理人として、相手業者との返金交渉や、必要であれば訴訟(裁判)などの法的手続きを行ってくれます。
特に、被害額が高額な場合や、相手が悪質で交渉に応じない場合は、専門家の介入が不可欠です。
相談する際は、事前に保全した証拠を持参し、これまでの経緯を時系列でまとめておくとスムーズです。費用はかかりますが、自分一人で交渉するよりもお金が戻ってくる可能性は格段に高まります。

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クーリング・オフ制度が利用できないか確認する
クーリング・オフとは、一度契約を申し込んだり、契約をしたりした後でも、一定の期間内であれば、無条件で契約を解除できる制度です。開業詐欺が該当しうる「業務提供誘引販売取引」の場合、法律で定められた書面を受け取った日から数えて20日以内であれば、クーリング・オフが可能です。
もし、業者から法律で定められた要件を満たす書面(契約内容やクーリング・オフについて記載されたもの)を受け取っていなかったり、書面の内容に不備があったりした場合は、20日が過ぎていてもクーリング・オフができる可能性があります。
クーリング・オフは、必ず書面(ハガキや内容証明郵便など)で行う必要があります。電話で伝えただけでは証拠が残らず、「聞いていない」と言われてしまう恐れがあります。手続きの方法が分からなければ、消費生活センターに相談すれば、書き方などを具体的に教えてもらえます。
クレジットカード会社や銀行に連絡する
支払い方法によっても、取るべき対応があります。
クレジットカードで支払った場合:
すぐにクレジットカード会社に連絡し、事情を説明して支払いの停止(抗弁の接続)を求めましょう。また、「チャージバック」という仕組みを利用して、カード会社から詐欺業者への支払いを中止し、返金を求めることができる場合があります。
銀行振込で支払った場合:
振り込め詐欺救済法に基づき、詐欺に利用された銀行口座を凍結し、その口座に残っている資金を被害者に分配する手続きを申請できる可能性があります。すぐに振込先の金融機関と警察に連絡してください。ただし、口座からすでにお金が引き出されている場合は、返金を受けるのが難しくなるため、一刻も早い行動が求められます。詐欺」が複合した悪質なケースです。


